進化するインド市場と日本企業の取り組み
近年、インド市場は急速に拡大しており、多くの企業がここでの商機を求めています。特に、自動車業界はデジタル技術の進化により、新しいビジネスモデルを模索しています。その中でも、株式会社CRI・ミドルウェア(以下、CRI)と萩原エレクトロニクス株式会社(以下、萩原エレクトロニクス)の協業が大きな注目を集めています。
CRIと萩原エレクトロニクスの協業
CRIは、東京・渋谷に本社を置き、音声や映像に関連するミドルウェア製品の提供や受託開発を行っている企業です。その技術力を活かし、インド市場に向けて車載向けデジタルメーター映像ソリューション「CRI Glassco®」を展開します。一方、萩原エレクトロニクスは名古屋に本社があり、グローバルな展開を図る子会社「Hagiwara Electronics India Private Limited」を通じて、インド市場でのビジネス拡大を目指しています。
「CRI Glassco」とは
「CRI Glassco」は、モビリティのデジタルメーターを開発・制御するためのソフトウェアです。このツールは、デジタルメーターのモデルを製作する機能と、実機で動作するランタイムライブラリを組み合わせており、デザイナーが作成したモデルを即座に確認できるという特長があります。
さらに、インド向けの「CRI Glassco」はノーコード開発に対応しています。これにより、開発者はコーディングを行うことなく、効率的にプロジェクトを進めることが可能です。人為的なミスのリスクを減少させ、開発速度を最大化させるため、非常に期待されています。
インドにおけるビジネス拡大
ハギワラインドは、バンガロール、デリー、プネーの三つの拠点からインドでのビジネス展開を図っています。日本国内で培ったデバイス応用技術とハードウェア・ソフトウェアの開発技術をもとに、車載システムソリューションの提供を進めます。
特に、二輪車や三輪車を中心に、四輪車に関するデジタルメーターソリューションの拡充も行っていく予定です。さらに、ルネサスエレクトロニクス株式会社の車載向けマイコン「RH850ファミリ」との連携を通じて、より一層の販路拡大を図る考えです。
結論
CRIと萩原エレクトロニクスの協業は、インド市場における新たなビジネス機会を創出する期待が寄せられています。「CRI Glassco」を利用した効率的な開発プロセスは、開発者にとっても大きな利点であり、技術革新が進む中で両社の取り組みは今後も注目され続けることでしょう。
お問い合わせ
本プロジェクトに関する詳細は、萩原エレクトロニクス株式会社コーポレートプランニング本部、計画部までお問い合わせください。
TEL:(052)931-3125
E-mail:
[email protected]