パーソルP&TとPwCコンサルティングの新たな業務提携
2023年8月8日、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社(以下、パーソルP&T)とPwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)が業務提携契約を締結しました。この提携は、主に建設および物流業界でドローン事業を展開する企業に対し、事業課題の可視化と解決策を提供することを目的としています。
ドローンの利活用と事業支援
日本国内におけるドローン市場は、年平均成長率38%で拡大しており、特に建設業界における点検サービスの需要が急増しています。一方で、ドローンの効果的な活用には高度な知識とスキルが要求されるため、事業立ち上げ後すぐに課題に直面する企業も少なくありません。
このような背景を受けて、パーソルP&Tはこれまでにも多くのドローンに関するサービスを提供してきましたが、今回はPwCコンサルティングと連携することで、ドローン事業の立ち上げから運用までの全段階において、企業が直面する課題を支援することを目指します。
サービスの概要
今回の提携により提供されるのは、以下の2つの主要サービスです。
1.
ドローン事業のアセスメントサービス
企業のドローン活用に向けた実現可能性を、ビジョンや体制、オペレーションといった五つの観点から分析し、課題を可視化します。この一次アセスメントは無料で受けられ、簡易的な質問への回答によって得られるレーダーチャートを基に、企業の現状を理解する手助けとなります。
2.
ドローン事業の定着推進サービス
アセスメントを基に、実施可能な計画を策定し、企業におけるドローンの活用が円滑に行えるようパーソルP&TとPwCコンサルティングが協力して支援します。こちらのサービスはフレキシブルに企業のニーズに応じてカスタマイズ可能です。
拡大するドローン市場と人手不足の課題
日本国内のドローン事業は急成長していますが、その一方で、業界全体で約644万人の人手不足が予想されており、生産性向上に向けたテクノロジーの活用が重要視されています。このような現状から、特にドローン事業におけるスキル不足やコスト負担の軽減が求められる中、両社は協力して対応していきます。
コメントと期待
パーソルP&Tの前田晋吾部長は、「自社業務にドローンを活用する際、多くの事業者が課題を抱えている現状を踏まえ、本サービスを通じて企業の生産性向上に寄与したい」とコメントしています。また、PwCの岩花修平パートナーも、「この提携を通じて、ドローン活用の社会実装が進めば」と期待を寄せています。
まとめ
パーソルP&TとPwCコンサルティングが共同で展開する新たなドローン事業支援サービスは、建設業界や物流におけるドローン活用の推進と、企業の生産性向上に寄与することが期待されています。今後の展開にも注目です。