横尾忠則のY字路シリーズ、25周年を迎える
東京・千代田区に本社を置く株式会社トゥーヴァージンズが、著名な現代美術家横尾忠則の誕生日に合わせて、特別な企画を発表しました。2025年6月27日(金)、横尾氏のライフワークである「Y字路」シリーズの最新刊、『僕のY字路Painting』と『僕とY字路Photograph』の2冊が同時に発売されます。この特集では、Y字路シリーズの誕生背景や新刊の内容について詳しくご紹介いたします。
Y字路誕生の背景
2000年、横尾忠則は故郷である兵庫県西脇市を訪れ、簡易カメラで夜の三叉路を撮影しました。撮影後に現れた写真は、横尾が想像していたものとは異なる新たな景色を映し出していました。この経験が彼の創造力を刺激し、「Y字路」シリーズが生まれました。今、Y字路誕生から25年という節目に、特別企画がスタートします。
新刊のご紹介
『僕のY字路Painting』
本書は、Y字路がもたらす魅力を探求した絵画集です。「なぜY字路は人を引きつけるのか」というテーマのもと、横尾忠則自ら選び抜いた120点以上の作品を収録しています。彼の作品における「反復」のコンセプトが随所に見られ、閲覧者はその不可思議な構成に惹き込まれることでしょう。また、書き下ろしのエッセイも含まれ、作品への理解をさらに深めることができます。
『僕とY字路Photograph』
こちらは写真集で、横尾が構成を手掛け、暗闇の中に潜むY字路の幻想的な世界を捉えています。「現実かフェイクか」という問いを投げかけ、見る者を迷路のような体験に誘います。反転や反復、時には予期しない展開があり、身体性で感じ取る新たな芸術の形を提示します。
著者のプロフィール
横尾忠則は1936年に兵庫県で生まれた現代美術家です。1972年にはニューヨーク近代美術館で個展を開き、その後も世界各地のビエンナーレに参加、数多くの受賞歴を持ちます。地域活性化にも貢献し、2022年には東京都名誉都民、2023年には伝説の文化功労者に選出されました。
書籍情報と刊行記念フェア
- 著者:横尾忠則
- 定価:3,190円(本体2,900円+税)
- 発売日:2025年6月27日(金)
- ISBN:978-4-86791-053-5
- 著者:横尾忠則
- 定価:3,190円(本体2,900円+税)
- 発売日:2025年6月27日(金)
- ISBN:978-4-86791-054-2
この2冊の発売を記念して、銀座 蔦屋書店で特別フェアも開催されます。会期は2025年6月27日から7月30日まで。特設のコーナーには新刊とともに関連商品が並び、ファンにとっては見逃せないイベントとなるでしょう。
新たな芸術の形を提示する「Y字路シリーズ」の最新作、是非お楽しみください。