植物の未来を切り拓く「Promoter AI™」の特許取得
愛知県名古屋市に本社を構えるアグリバイオスタートアップ、グランドグリーン株式会社は、新たなプラットフォーム技術「Promoter AI™」の開発を発表し、その基幹部分に関して日本国特許庁から特許を取得したことをお知らせしました。この技術は、植物のゲノム編集にAIを利用するものであり、未来の農業に革新的な変化をもたらすと期待されています。
特許の概要
取得した特許の詳細は以下の通りです。特許番号は「特許第7551189号」で、発明の名称は「プロモーター活性の予測方法とその予測結果に基づくプロモーターの改変方法」です。この特許は2024年1月10日に出願され、9月6日に取得されました。これにより、グランドグリーン株式会社が持つ技術が公式に認められることとなりました。
Promoter AI™の革新性
「Promoter AI™」は、2023年にライセンスインした「CRISPR-Cas9」技術や自社開発のゲノム編集キット「3GE」、汎用デリバリー技術「gene App™」を駆使して、植物の品種開発を行うためのものです。これまでのゲノム編集技術では、主にコーディングリージョン(CDS)に変異を導入し、遺伝子の機能を抑制するアプローチが主流でしたが、Promoter AI™ではプロモーター領域を編集することによって、遺伝子の発現量を調整する新たな手法を提案しています。
プロモーターやエンハンサーの領域が遺伝子の発現強度を決定するため、それらの塩基配列を改変することで、遺伝子の機能を保持したまま発現量を上下させることが可能になります。グランドグリーンは、AIを活用したこの予測システムを通じて、特定の遺伝子のプロモーターを効果的に編集できることを実証しました。
グランドグリーン株式会社のビジョン
グランドグリーンは、次世代の農・食の創造を目指すアグリバイオスタートアップであり、さまざまな作物におけるゲノム編集技術の標準化を推進しています。すでにトマトやイネを含む10種類以上の作物で実用的な品種へのゲノム編集を成功させています。今後は、Promoter AI™を用いた新たな作物品種の共同開発パートナーを募集中です。
求人のご案内
グランドグリーンでは、現在、研究員、ブリーダー、事業開発部の仲間を募集しています。当社のチームは、アイデアを出し合いながら常に前向きに進み、チーム全体の成果を最大化するための行動力を重視しています。失敗を恐れず、既存の枠にとらわれない挑戦を大切にし、一緒に新しい未来の作物を育てていきましょう。
皆様のご応募を心よりお待ちしております。詳しくは、
グランドグリーンの公式サイトをご覧ください。