カトウシンヤ個展
2021-10-01 09:00:05
聴覚障害者アーティスト カトウシンヤの個展「THEME:CREATE」開催
聴覚障害者アーティスト カトウシンヤの個展「THEME:CREATE」
奈良県奈良市に位置するgallery initiateにおいて、イラストレーターのカトウシンヤによる個展「THEME:CREATE」が10月26日から31日まで開催されます。
この個展では、カトウが創り出す独特のキャラクター作品と、その背後にある思想を体験することができます。
自己を表現する「ジブンキャラ」
カトウは聴覚障害者であり、彼の作品には自らのアイデンティティが色濃く反映されています。「ジブンキャラ」というコンセプトのもと、自らの生き方や考え方を独自のキャラクターに落とし込んでおり、見る人々に自分自身を見つめ直す機会を提供します。
デザインは似顔絵のようにならないよう配慮されていて、観る人が自分自身の可能性を考えられるよう、「もしもこうだったら」という要素が込められています。これにより、キャラクターはユニークでありながらも、観る人との親近感を生み出します。
SDGsと多様性の尊重
この個展はSDGsの視点からも意義があります。特に「10.人や国の不平等を無くそう」と「5.ジェンダー平等を実現しよう」という目標に関わっています。カトウの作品に描かれるキャラクターたちは、すべて同じ身長と姿勢を持つことで、偏見を排除し、見る人がどこかには自分の個性を見出すことができるような工夫がされています。
コロナ禍で迎える新たなスタート
今回の個展でテーマとされたのは「明日をつくるひと」です。飲食、絵画、写真、映像、エンターテイメントなど、さまざまな分野で明日を築く人々を紹介しつつ、作品展も行います。この新たなつながりが期待されています。
合同会社mojiccaとしての取り組み
カトウシンヤは、合同会社mojiccaの共同代表としても活動しています。この会社は筆談を推進することで、聴覚障害者が社会で生きやすくなる環境を整備することを目指しています。今後も教育機関や企業向けに、この筆談をテーマにした研修やワークショップを実施する計画があります。
特に、コロナウイルスの影響でコミュニケーションが希薄になっている中、筆談は非音声コミュニケーションの重要な手段として注目されています。カトウの個展では、すべての作品にキャプションが用意されており、さらなる情報の提供も予定されています。
これまでの活動を続けながら、mojiccaは新たな可能性を探るためにクラウドファンディングも実施中で、ぜひ多くの方に参加していただきたいと思います。
カトウシンヤ氏の個展「THEME:CREATE」は、多様性や新たな発見を体験できる貴重な機会です。ぜひ足を運んでみてください。
会社情報
- 会社名
-
合同会社mojicca
- 住所
- 三重県いなべ市北勢町阿下喜1980
- 電話番号
-
080-4302-2401