シニアの日に向けた老後資金に関する調査
2023年4月28日の「シニアの日」にちなみ、株式会社Wizleapが40〜69歳を対象に実施した老後資金に関する調査では、興味深い結果が得られました。この調査は、特に老後の資金計画がどのように認識されているかを探る目的で行われました。
調査の概要
調査は、2023年4月15日から18日の間に行われ、300名の男女が対象です。調査の方法はインターネットを通じたもので、老後資金についての具体的な意識や行動を明らかにすることを目指しています。
貯蓄が進まないシニア世代
調査結果によると、回答者の約53.7%が「貯蓄できていない」と感じていることがわかりました。老後の生活資金に対する不安は、特に1000万円以上の貯蓄を持っている人たちの中にも見られ、約3割が「不足している」と感じています。この不満は、目標としている金額が高くなることによるものであると考えられます。
老後資金の貯蓄状況
「老後資金の貯蓄を進めていますか?」という問いに対して、全回答者が「はい」と答えました。しかし、実際には貯蓄額が1000万円未満の人が約半数を占めています。このことから、目標額との差に不安を感じている現実が浮かび上がります。
且つ、老後資金の貯蓄を行っている割合は66.7%であり、その多くは50歳未満から実際に老後資金を貯め始めているという意識の高まりが見受けられます。
貯蓄方法について
調査では、老後資金をどのように貯めるかについても触れられました。回答者の86.3%が「貯金」を選び、次に38.3%が「株式投資」を、さらに30.3%が「積立NISA」を選びました。従来の貯金に加え、これからは資産運用への関心が高まっていることが予想されます。
マネーキャリアの専門家の見解
マネーキャリアのファイナンシャルプランナーである奥山圭氏は、調査結果を踏まえ、「老後資金の目標額を気にすることが大切だが、同時に自分のライフスタイルに合った計画を立てることが重要である」と指摘しています。老後の生活費の高騰を見越した計画が求められているこの時代において、特に早期から資産形成に取り組むことが未来の安心につながるとしています。
まとめ
老後資金の問題は今や多くの人々にとって喫緊の課題となっています。現状ではまだ貯蓄に不安を抱えるシニア世代が多いものの、早期に貯蓄を始めた人が多いことも事実です。将来に向けて、どのように資産を形成し、計画的に老後を迎えるかが重要なテーマとなるでしょう。定期的に行われるマネーセミナーも活用し、石橋を叩いて進むようにしましょう!