飲食店業績への影響が予測される,「食料品消費税ゼロ」政策
2026年2月8日の衆院選挙期間中に提案された「食料品消費税ゼロ」政策について、飲食店経営者を対象としたアンケート調査が実施されました。この調査は、飲食店情報サイト「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フードが行い、306店舗の経営者が回答しました。
調査概要
調査期間は2026年1月30日から2月3日までの5日間、インターネットを通じて行われ、71.6%が1店舗のみを運営しているという結果が得られました。回答者の約46.4%が東京都内の店舗を持ち、首都圏全体ではその割合が64.0%に上ります。
認知度と賛否のバランス
調査によると、96.4%の飲食店が「食料品消費税ゼロ」についての議論を認識しています。しかしその内訳は、「詳細まで知っている」という人が43.5%、「聞いたことはある」が52.9%という結果に。賛否については、「賛成」が32.5%に対し、「反対」が38.3%と、やや反対意見が優勢という結果に。
経営への影響
「食料品消費税ゼロ」が導入された場合の自店舗への影響を尋ねたところ、73.5%の経営者が「何らかの影響がありそう」と感じていると回答しました。具体的に考えている経営者はわずか29.5%にとどまり、約7割は影響を具体的に想定できていないことが分かりました。外食需要の減少や納税負担の増加が懸念されている一方、制度そのものについて不透明さを恐れる声も多いです。
心配される点
- - 外食需要の減少、客数の減少への懸念 (47.5%)
- - 納税負担が増す恐れ (38.6%)
- - 仕入価格に影響が出る可能性 (34.9%)
これらは、経営者たちが抱える主要な不安要素として挙げられています。特に、外食からテイクアウトの購入が増加することで、店舗の客数に大きな影響があるとされています。
具体的な対策は未進行
また、調査結果から、業績への影響を感じつつも、具体的な対策を検討している店舗は20%に満たないということが明らかになりました。多くの経営者が状況を注視し、様子を見ている状態です。
対策の可能性
- - 価格改定やメニュー調整の方針 (大阪府、居酒屋など)
- - テイクアウトや販売チャネルの強化(フランス料理、カフェ)
- - 税務や資金面での備え(居酒屋)
一方で、「考えていない」と回答した経営者も多く、制度の運用の不透明性や影響の限定的と見られることから、具体的な対応策を持てていない様子が伺えます。
結論
飲食店経営者たちは「食料品消費税ゼロ」の導入が業績に与える影響は明確に感じていますが、対策についてはまだ深く検討していないのが現状です。今後の選挙後の議論や具体的な制度設計が進むかどうかが、飲食業界にとっては重要なポイントとなり得ます。これからの状況に注目が集まります。