新たな働き方を提供する『はたらくlab』の誕生
広島市中区に位置するシューペルブリアン株式会社が、地域の空間デザイナーとコラボレーションして新しいワーキングスペース『はたらくlab』を開設しました。これは、同社が進めるプロジェクト「つなぐHIROSHIMA」の第一弾として展開されています。このプロジェクトは、様々な人々が集い交流を深める場を創出し、さまざまな課題解決を目指すものです。
『はたらくlab』のコンセプト
『はたらくlab』は、東広島市出身の建築家である林恭正氏が設計・監修し、さらに共同デザインに横尾周氏が参加しています。スペースは、オフィスでの業務に不可欠な「働く」「機能する」「研究する」「学ぶ」といった要素を融合させる「共創空間」を目指しています。本社ビル5階に位置するこのラボには、コワーキングスペースやオープンスペース、集中スペースが整備されており、部門や役職の壁を越えたコミュニケーションが可能な環境が用意されています。
さらに、介護や障がい者福祉の専門職が気軽に利用できるカフェやライブラリも併設されており、多様なニーズに応えるアプローチがされています。加えて、フロアの一部はBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)センターとしても機能し、顧客業務にも柔軟に対応します。
社員の一体感を高める狙い
シューペルブリアン株式会社は、働く場所や雇用形態の多様化によって、チームワークや人間関係の構築が難しくなっている現状を受け、「シューペルブリアンの想いを反映させたワーキングスペースを創りたい」という意図から『はたらくlab』を設立しました。本社以外で勤務する従業員に対して、本社を訪れる意義や楽しさを提供し、会社全体の一体感を高めることを目指しています。
若手人材の流出防止を狙う新しい環境
近年、広島県では若手人材が県外に流出する傾向が強まり、2023年には全国最多の転出超過数が報告されました。特に新卒者の間で首都圏の企業を志向する傾向が強まっており、地域の企業が直面する課題となっています。それを受けて、シューペルブリアンが行った調査によると、大学生の90%以上が就職先を選ぶ際にオフィス環境を重視していることが明らかになりました。特に執務スペースやリフレッシュスペースの充実が求められており、『はたらくlab』のような快適な職場環境づくりが若手人材を引き留める鍵となり得るのです。
今後の展望
シューペルブリアン株式会社は、『はたらくlab』の開設を皮切りに、今後は介護や障がい者の福祉施設にもこのプロジェクトを展開していく計画です。地域全体での取り組みが急務とされる中、彼らの挑戦が新たな風を広島にもたらすことが期待されています。
企業データ
- - 本社住所: 広島県広島市中区八丁堀6-3 和光八丁堀ビル7階
- - 設立: 2002年5月
- - 資本金: 5,000万円
- - 事業内容: 介護施設・障害福祉施設運営、人材サービス、介護DX
- - パーパス: 私たちと繋がりあう誰もが前向きにチャレンジできる社会を創る
- - 公式サイト: シューペルブリアン株式会社