瀬戸内国際芸術祭2025とさぬき市の新たな取り組み
香川県さぬき市は、2025年に開催される瀬戸内国際芸術祭に向け、シェアサイクル事業を開始することが発表されました。このプロジェクトは、コギコギ株式会社と一般社団法人さぬき市津田地区まちづくり協議会、さらには高松琴平電気鉄道の協力により実現します。シェアサイクルは、芸術祭期間中に訪れるであろう多くの観光客や、地域住民にとって便利な移動手段となることが期待されています。
背景
さぬき市は、最近およそ4.4万人の住民を擁する地域ですが、芸術祭の新会場である「志度・津田エリア」は多くの観光客の訪問が予想されています。このエリアは「津田の松原」として名高い景勝地を有し、また地域のまちづくり活動によって、さまざまな魅力的な施設が増えています。
しかし、観光客が津田・志度エリアを訪れた際に、周遊するための交通手段が限られているため、公共交通の強化が求められていました。そこで、コギコギはシェアサイクル事業を通じて、訪問者の移動の利便性を高めるとともに、地域の観光消費を活発化させることを目指します。
シェアサイクルサービスの概要
このシェアサイクルサービスでは、YAMAHAの電動アシスト自転車「City-X」を使用します。利用者は、COGICOGI SMART!アプリを通じて簡単にチケットを購入し利用することができます。サービス開始地点は、讃岐津田駅前とことでん志度駅前の2か所で、将来的にはポートの拡大も予定されています。利用料金は6時間1,500円、12時間2,000円、24時間2,500円という設定です。
今後の展開
シェアサイクルの利用状況を分析した上で、さらなる車両の追加やポートの設置を進める計画です。また、三輪・四輪のEV車両のシェアリングやオンデマンド配車サービスの導入も視野に入れています。これにより、さらなる交通インフラの整備と地域づくりを支援していく方針です。
コギコギ株式会社のビジョン
コギコギ株式会社は、ローカルモビリティの構築と持続可能なまちづくりに注力するスタートアップ企業です。2025年7月時点で、全国23の都道府県でシェアサイクルを展開し、地域交通の革新に貢献しています。今回のさぬき市のプロジェクトも、地域の新たな移動インフラの一環として位置づけられています。
さいごに
このシェアサイクル事業は、瀬戸内国際芸術祭の成功を支える重要なプロジェクトです。芸術を楽しむだけでなく、地域の魅力を深く味わう機会となることでしょう。地元の人々と観光客が一緒になって、さぬき市の新たな魅力を発見できることが期待されます。今後の展開に注目です。