次世代コーティング技術
2026-04-08 15:55:36

環境に優しい次世代コーティング技術「MAPプロジェクト」の進展

進化するコーティング技術「MAPプロジェクト」



概要


株式会社クオルテック(堺市)、代表取締役社長の山口友宏が率いるチームは、立命館大学の高橋勲教授と協力して進めている「MAPプロジェクト」を通じ、次世代のコーティング技術の開発に取り組んでいます。この技術は、環境への配慮とコスト削減を両立させることを目指しています。

MAPプロジェクトの目的


プロジェクトは、近年の貴金属価格の高騰や国際的な環境規制の強化などの課題に対応するため、安価で持続可能なコーティング技術の確立を目指しています。クオルテックは、昨年9月に研究開発拠点を設立し、環境の整備が整いました。

ユニバーサルめっき技術


新しい開発テーマは、低環境負荷を持つ「ユニバーサルめっき」を活用した次世代半導体用ガラスコア基板の実用化です。従来の技術では不可能だった、絶縁体であるガラスに銅を直接めっきできる技術を実現しました。この技術を用いることで、高性能な半導体パッケージに利用されるガラス基板への応用が可能になります。さらに、薬液の使用量を大幅に削減できるため、環境への影響を軽減します。

ユニバーサルめっきの特性


ユニバーサルめっき技術の特長は、様々な基材に対しても銅の成膜ができる点です。研究では、この技術を用いて銅膜が形成された基材の特性が実証されています。特に石英ガラスやサファイア基板など、平坦な表面を有する素材でも良好な密着性が確認されました。

次世代半導体との関わり


近年、AIや自動運転などの技術の発展に伴い、半導体の高性能化が求められています。このため、チップレット技術が注目されています。この技術では複数の小型チップを一つのパッケージに統合し、効率的にソリューションを提供します。しかし、平坦性が求められるため、ガラス基板が理想的です。そこで、本プロジェクトが重要な役割を果たすことになります。

課題と実用化


ガラスコア基板の実用化には、銅膜とガラスの密着強度を向上させ、大型基板への均一な成膜が重要です。現在、4インチ径の材料では成膜が行えますが、さらなる大面積化を目指すため、成膜装置の改良が必要です。

研究の成果と期待される影響


この技術が普及すれば、AIや自動運転に不可欠な高性能半導体が、効率的にかつ安価に製造可能になります。また、特化された製品を短期間で市場に投入することができるようになり、産業全体に大きな好影響を及ぼすことでしょう。

第73回応用物理学会での発表


2023年3月15日に東京科学大学で開催された第73回応用物理学会春季学術講演会において、高橋教授が研究発表を行い、ユニバーサルめっきの成膜条件について報告しました。その成果は、基板温度によって、シート抵抗が大きく変動することが確認され、さらなる応用の可能性を示唆しました。

今後の展望


クオルテックは、今後も共同研究を続けていく方針です。新たな成果が得られ次第、迅速にお知らせしていく予定です。

結論


MAPプロジェクトは、従来のめっき技術の限界を突破する革新的な取り組みです。クオルテックは、未来の産業に貢献する技術の確立を目指していきます。

会社情報


株式会社クオルテック
・代表取締役社長:山口友宏
・所在地:大阪府堺市堺区三宝町4丁230番地
・ホームページ:https://www.qualtec.co.jp/
・事業内容:半導体・電子部品の不良解析、新技術の開発、微細加工などの領域で活動しています。


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会社情報

会社名
株式会社クオルテック
住所
大阪府堺市堺区三宝町4丁230番地
電話番号
072-226-7175

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