オンワード樫山の新ブランド
2018-06-13 21:30:07
オンワード樫山、独自技術を活かした新たなブランド『ADS』発表
オンワード樫山が2018年の推進戦略として、新たなプロジェクト「Advanced System(AS)」を発表しました。この取り組みの一環として、特許を取得した新構造高機能ダウン「ADS(Advanced Down System)」が、今秋より本格的にブランド化されます。
発表会は東京都港区のオンワードベイパークビルディングで行われ、代表取締役社長の大澤道雄氏と、執行役員の樋口剛宏氏が登壇しました。大澤氏は、これまでのイノベーションを振り返りつつ、ASプロジェクトがどのように事業を発展させるかについて詳細に説明しました。「AS」は、従来のトレンドに依存せず、独自の開発力を駆使して新たな価値を提供することを目指しているとのこと。
また、社会的なニーズに対する柔軟なアプローチとして、ASプロジェクトは「新たな顧客創造」、「流通・販路の拡大」、「グローバル化ブランド展開」を戦略の三本柱に据えていると強調しました。
続いて、樋口氏が「ADS」のブランド戦略を発表しました。このブランドは、「TOKYO EDIT.」というコンセプトを基に展開され、国際的にも通用するファッションとしての価値を強調しています。特に注目すべきは、ADSが持つ独自の構造です。通常のダウンに使われるステッチの代わりに特殊テープを使用し、縫い目を排除することで実現したこの新構造は、デザインの自由度を極めて高めています。
具体的に、空気が循環することでダウン自体の保温性を向上させ、薄型でも高い温かさを実現できるとともに、柔軟な着心地も実現すると説明されています。
また、今秋より展開される「NEW GENERATION」ラインには、新進気鋭のデザイナーとして中島篤氏と江角泰俊氏を迎え、彼らのデザインによる商品が登場します。二人のデザイナーはトークセッションにおいて、ADSの魅力について語り、それぞれが表現する新しいデザインの可能性を示しました。中島氏は「通常のダウンを想像していたが、新しい素材で新しいことにチャレンジできる機会だと思った」と述べ、江角氏は「デザインの自由度が高く、肩や袖の形にこだわりを持った」と強調しました。
その後、実際に彼らのデザインした商品がモデルによって披露され、各デザイナーの独自の視点が生かされたアイテムが紹介されました。
オンワード樫山は、これまでの価値提供からさらに進化を遂げ、新しい技術とデザインの融合を新しい市場で提案することに力を入れています。期待されるのは、これがグローバルブランドへの道を開く事業戦略に繋がることです。
この革新的なアプローチにより、オンワード樫山は今後も新たな顧客体験を創造し、世界のファッションシーンにさらなる影響を与えることが期待されます。
『ADS』は、特許取得の新技術を駆使した高機能ダウンであり、ファッション業界の新しい選択肢を提供していくことでしょう。デザイナーたちからもその将来性に対する高い評価が寄せられており、今後の展開が楽しみです。
会社情報
- 会社名
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株式会社オンワード樫山
- 住所
- 東京都中央区日本橋3丁目10番5号オンワードパークビルディング
- 電話番号
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