ツタンカーメン副葬品
2023-06-20 10:00:03
エジプトの古代遺物をデジタル保存するプロジェクトが進行中
ツタンカーメンの秘密がデジタル化される
世界中の古代遺物をデジタルで保存することを目指す株式会社ワールドスキャンプロジェクト(以下WSP)が、エジプトのツタンカーメン王墓に収められていた貴重な副葬品を3Dモデル化したというニュースが話題を呼んでいます。WSPは2022年10月、エジプト考古学博物館にて、黄金のマスクや黄金の玉座など、合計12点の副葬品を一眼カメラを使ったフォトグラメトリとレーザースキャナを駆使してデジタル化に成功しました。
このプロジェクトは、ツタンカーメンの遺跡から発見された貴重な文化遺産を後世に残すだけでなく、誰でもデジタル空間でその歴史や価値を体験できるようにすることを狙っています。特にAR(拡張現実)やVR(仮想現実)、そしてメタバースでの利用が見込まれることで、より多くの人々がツタンカーメンに関する知識を深め、彼の歴史に触れる機会が増えるでしょう。
WSPのCEO、上瀧良平氏は、「私たちは未解明の世界の謎を解明し、世界遺産を記録することで、未来の世代にその重要性を伝えたいと考えている」と語ります。また、同社は歴史的な遺物のデジタル化だけでなく、科学研究にも力を入れており、国内外の考古学者や地質学者、海洋学者と連携して活動しています。
デジタル権利の確立
興味深いことに、WSPはデジタルアーカイブをブロックチェーン技術を用いて保存することを目指しています。この技術は改ざんや偽造が不可能なため、将来にわたって正確なデータを保持し、ユーザーがそのデータを安心して活用できるようになります。
アーカイブの多様な利用
これにより、ツタンカーメンの副葬品の3Dモデルは、学問だけでなく、教育や産業、さらには観光業においても利用が期待されます。例えば、教育現場では生徒がバーチャル空間で古代エジプトの文化を体験するための教材として使われるかもしれません。また、観光産業では、AR技術を活用して展示物に関する情報を補完するツールとしても役立つでしょう。
今後の展望
WSPは引き続き独自に開発したドローンを使用して、世界中のさまざまな遺物を3Dスキャンし、デジタル再現を行っていく予定です。将来的には「世界の全て」を3Dモデルとして再現することが目標であり、そのデータを活用することで新たなビジネスや教育手法の開発を促進していきます。
会社概要
WSPは2020年に設立され、主にロボットやドローン、Web3インフラなどの研究開発を行っています。また、九州大学や名古屋大学などとの共同研究も行い、最先端の技術を取り入れたプロジェクトを進めています。これからの進展に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社ワールドスキャンプロジェクト
- 住所
- 東京都新宿区西早稲田2-18-23スカイエスタ西早稲田 2F
- 電話番号
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03-6670-1692