オリンパスのWASHプログラムが10周年を迎える
オリンパスグループの企業として、インドで医療機器を展開するOlympus Medical Systems India Pvt. Ltd.(以下、OMSI)は、インド国内の公立学校において社会貢献活動「WASH(Water, Sanitation and Hygiene)プログラム」の一環として新たに建設したトイレ施設の完成式を行いました。これに併せて、2024年でこのプログラムは10周年を迎えます。
この10年間、オリンパスはインド各地域における子どもたちの福祉と教育を支援するため、デリー、コルカタ、チェンナイ、ムンバイなどの主要都市に位置する8つの学校でトイレ施設を新設し、合計2,700人以上の学生に衛生的な学習環境を提供してきました。
WASHプログラムの重要性
WASHプログラムは、特に女子生徒が清潔で安全なトイレを利用できることを目的としており、その背景には深刻な現実があります。インドでは、約4人に1人の女子生徒が不十分なトイレのために学校を中途退学するという調査結果も出ており、このプログラムはジェンダー平等と教育の継続にとって重要な施策とされています。この10年間の活動を通じて、OMSIは累計7000人の生徒が衛生的な環境で学習できるよう、30校において取り組んできました。
健康診断や栄養支援
また、OMSIは2024年度に「Olympus Arogya Bachpan(健やかな子ども時代)」プログラムを展開し、2校で約450名の児童を対象に健康診断や栄養キットの配布を行う予定です。これに加えて、衛生や安全に関する啓発講座を実施し、子どもたちの衛生意識を向上させることを目指しています。
OMSIは2009年の設立以来、インド全土で子どもたちに安全で衛生的な教育環境を提供してこられたことに誇りを持っています。OMSIのマネージング・ディレクター、菊本直志氏は次のように述べています。「すべての子どもたちが健やかに成長し、質の高い教育を受ける権利があると信じています。私たちのCSR活動を通じて、インドの子どもたちと地域社会の明るく健やかな未来に貢献できることが誇りです。」
医療インフラの支援
今後もオリンパスは、世界中の人々の健康と安心、心の豊かさを実現するためにCSR活動を推進していく方針です。また、医療インフラの支援にも力を入れており、例えば2024年度には、タミルナドゥ州の「サーイラームがん財団」および「ジャワハルラール卒後医学教育研究院(JIPMER)」に対して、腹腔鏡システムを寄贈し、がんスクリーニング活動を支援します。この取り組みは医療資源が限られた地域での疾患の早期発見や治療に繋がります。
コロナ禍においても、グルグラム市立病院への抗原検査キットなどの支援が行われ、地域医療の基盤整備が進められています。これらの活動は、教育や医療の現場で困難に直面している人々に対し、オリンパスが果たすべき企業市民としての役割を果たすものです。
オリンパスは、今後も持続的な支援を通じて、インドの子どもたちに健やかな成長と学びの機会を提供し続けることでしょう。詳細については、オリンパスの公式サイトやSNSをご参照ください。