「ダメ。ゼッタイ。」の取り組み
2024-12-25 17:48:01

世界に広がる「ダメ。ゼッタイ。」薬物乱用防止の取り組み

世界に広がる「ダメ。ゼッタイ。」薬物乱用防止の取り組み



公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターが先日、アジア・アフリカ地域の市民団体と共に「ダメ。ゼッタイ。」をテーマとしたウェビナーを開催しました。これは、薬物乱用防止に特化した国際的プラットフォームを形成するための一歩であり、17カ国から参加者が集まりました。この試みは、2030世代の若者の薬物乱用防止に向けて、「予防から早期発見、治療、教育、アフターケア、社会復帰」までを視野に入れた新しいアプローチを模索しています。

ウェビナーの背景



このウェビナーのきっかけは、2023年3月にウィーンで開催された国連麻薬委員会の定例会において、日本政府が主催したシンポジウムでの提案から生まれました。提案を行ったのは、当財団の藤野理事長であり、彼は「薬物乱用防止活動は国境を越えて共同で取り組む必要がある」と強調しました。このウェビナーには、様々な国からの若者支援を行う市民団体が参加し、互いの取り組みを共有する貴重な機会となりました。

グローバルな意義



ウェビナーには、日本をはじめとして、インド、バングラデシュ、シンガポール、フィリピン、ケニア、南アフリカ、トーゴといった国々から11の団体が参加しました。さらに、国連関連機関や国際NGOからのゲストスピーカーも招かれ、現場の視点を取り入れた貴重な議論が交わされました。ウガンダのNGO「Uganda Youth Development Link」のロジャース・カシリエ博士は、薬物乱用防止の成功には国際的な連携が不可欠であると呼びかけました。

一方で、国連薬物・犯罪事務所の政策局長であるジャン=リューク・ルマユー氏からは、この30年間にわたる「国連支援募金」の重要性について認識され、地域社会の団体とのパートナーシップが重要であるとのメッセージが届けられました。これらの発言は、参加者にとって大きな刺激となり、今後の活動への士気を高めるものでした。

各国の事例と今後の展望



グループ・ディスカッションでは、参加国それぞれの特有の状況(人身売買、貧困、教育問題など)における薬物乱用防止活動の事例が共有されました。これにより、異なる国同士の連携や情報共有の重要性が再認識されました。

藤野理事長は、今後の課題と展望について、「このプラットフォームを通じて、次回の国連麻薬委員会に向けてさらなる提案をまとめていく」と述べ、2025年には新たなシンポジウムの開催を予定していることを発表しました。これに関しては、参加した多くの団体が期待を寄せると同時に、その実現に向けて意欲を充実させたのです。

さらに、現在の薬物乱用の深刻な実態を背景に、各団体が協力し、『ダメ。ゼッタイ。』のメッセージを持続可能な形で広めるために、活動の拡充を進めていくことが確認されました。

結論



公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターは、今後も国際的な支援を通じて、世界中の団体と連携しながら、薬物乱用防止のためのプラットフォームを充実させていく計画です。アジア・アフリカの地域だけでなく、他の地域とも連携し、若者たちが安全に成長できる社会の実現を目指します。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センター
住所
東京都港区赤坂2-4-1白亜ビル9階
電話番号
03-5544-8436

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。