風の沢が新たに挑戦するクラウドファンディング
宮城県栗原市に位置する「風の沢」では、地域の魅力を最大限に活用した新規事業の立ち上げに向け、クラウドファンディングをスタートしました。この施設は、約200年前の古民家を中心に、アート体験や自然とのふれあいを提供する複合施設です。今回はその運営基盤を確立するため、コーヒー焙煎室の設置を目指します。
風の沢の魅力
「風の沢」は、広さ約45,000㎡の里山に、茅葺き屋根の母屋や馬屋、アートスペース、カフェ、アートインレジデンス、多様な施設が点在しています。母屋は2020年に「旧高橋家住宅」として国の登録有形文化財に認定され、現代アートの展示が行われています。毎年10月に開催される「くりはら万葉祭-土と火のまつり-」は、地域の伝承文化を体験する絶好の機会となっています。
風の沢では、昔の日本の循環型の暮らしとアート体験が融合しています。来訪者にはそれぞれの「思考」の場を提供し、互いを認め合い、自由な価値観を持つことができる環境を整えてきました。
クラウドファンディングの目的
風の沢は2023年、母体企業から独立し、オーナーも代替わりしましたが、安定的な運営を続けるために新たな挑戦が必要です。そこで、コーヒー豆の焙煎室を設置し、その収益を運営資金にしようとしています。これまで協力いただいた皆さまの支援をもとに、サステナブルな運営体制を構築し、風の沢の文化事業を継続していくことが目標です。
元々、クラウドファンディングは運営費を募ることを考えていましたが、自律的に運営できる基盤作りこそが、持続可能な解決策であると気づきました。この取り組みを通じて、風の沢との関わりを深めていただくことができ、地域文化にも貢献できる仕組みを目指しています。
アートとの関係
古民家でのアート体験は、制限を設けずに思考を促す新たな手段として重要です。これまで風の沢では、地域に根付く文化や古いものを守り伝えるための活動を行ってきましたが、地元の方々も「自分たちが何者なのか」を考える機会が稀です。自分自身を知ることが、他者の理解や尊重に繋がると考えています。
未来に向けて、風の沢では「学び舎」としての側面を強化し、展示内容も変化させる予定です。アート作品に対峙する時間を持てるよう、観客と作品の距離感を縮め、作品解説やアーティストとの交流イベントを増やしていきます。
今後の取り組み
里山や昔の日本の暮らし体験も充実させていきます。茅刈り、薪割り、掃除、草刈りなどのイベントを通じて、生活の知恵や自然との調和を学ぶ機会を提供します。これにより、循環型の生活の安心感を実感していただけるはずです。
風の沢は今後も、里山やアートを通じて「端っこの人がいない世界」を目指し、違いを認め合う場を作り続けます。次世代へと繋げる基盤作りのため、温かいご支援をお願い申し上げます。
プロジェクト情報
- - プロジェクトタイトル: 宮城の思考の場「風の沢」次世代へつなぐための基盤づくりにご支援を
- - 募集期間: 2022年4月15日(金)~5月31日(火) 46日間
- - 目標金額: 300万円
- - プロジェクト形式: All or Nothing
- - 資金使途: 風の沢内の既存施設をコーヒー豆の焙煎室に改装するための費用、焙煎機の購入費、その他諸経費
- - リターン例: コーヒー豆300g、オリジナルキャニスター、レジデンス宿泊、風の沢1日貸し切りなど
詳しい情報や支援はこちらから:
風の沢クラウドファンディング