ふくおかフィナンシャルグループが目指すGHG排出量の可視化と脱炭素化
福岡県に拠点を置くふくおかフィナンシャルグループは、地域経済の持続可能な発展に向けた新たな一歩を踏み出しました。同グループは、令和7年10月から金融機関及び投融資先に向けた温室効果ガス(GHG)排出量の可視化プラットフォーム「C-Turtle FE」を導入することを発表しました。このプラットフォームの導入により、同グループは全体的なGHG排出量の把握を効率的に推進し、地域の脱炭素化を図る方針です。
背景にある取り組み
ふくおかフィナンシャルグループは、地域社会との共生を重視し、環境に配慮した金融サービスの提供に取り組んでいます。特に、2030年度までに自社のCO₂排出量を実質ゼロにすることを目指しており、2050年には取引先の排出量も含めた「ネットゼロ達成」を目指しています。そのために、「グリーン預金」や「サステナブルファイナンス」といった環境に配慮した金融商品を展開し、持続可能な資金循環を促進しています。
C-Turtle FEの概要
「C-Turtle FE」は、企業や金融機関のバリューチェーン全体の排出量を可視化し、管理するためのプラットフォームです。特徴的なのは、全ての排出カテゴリに対応している点です。これにより、サプライヤーから自社に至るまでの排出量を一元的に管理することが可能になります。また、金融機関向け機能が追加されており、国際的な基準「PCAFスタンダード」に準拠したファイナンスド・エミッションの可視化と削減を支援します。このことにより、投融資先からの一次データを活用した精緻な排出量算定が行えるようになります。
各社の役割と今後の展開
本プロジェクトでは、NTTビジネスソリューションズが地域密着の営業リソースを活用してふくおかフィナンシャルグループにC-Turtle FEを提案し、NTTデータがそのシステムの開発と提供を担当します。これまでに複数の金融機関で蓄積されたノウハウや実績を基に、ふくおかフィナンシャルグループとの協力を通じて、地域特性に応じた脱炭素経営の支援がますます強化されていくでしょう。
将来的には、同グループの広範なネットワークを活かして地域企業のGHG排出量の可視化や削減支援が行われ、金融を通じた地域経済の持続可能な発展が促進されます。さらに、得られたデータや知見を全国の金融機関に展開することで、カーボンニュートラルの実現に貢献する構想です。
お問い合わせ先
本件に関するお問い合わせは、以下の連絡先までお願いいたします。
1.
NTTビジネスソリューションズ株式会社
エンタープライズビジネス営業部法人営業部門金融営業担当(福岡)
藤岡、大久保
E-mail:
[email protected]
2.
株式会社NTTデータ
コンサルティング事業本部サステナビリティサービス&ストラテジー推進室
佐藤、天野
E-mail:
[email protected]
この取り組みは、NTTグループが展開するGXソリューションブランド「NTT G×Inno」における一環で、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた努力を支えています。
― ふくおかフィナンシャルグループの挑戦に期待です。
【参考リンク】
NTTデータのC-Turtleについて
NTT G×Innoについて