栗城史多が8000m峰からの帰路に感動的な救助劇を演じる

栗城史多が示した勇気の救助劇

日本の登山家・栗城史多さんが8000m峰を登頂後、緊急の救助劇を繰り広げました。栗城さんは、インターネットを通じて登山の模様を生中継しながら、多くの人々と『冒険の共有』を目指しています。彼が挑んだのは、ブロードピーク（標高8000m超）という険しい山です。

壮絶な挑戦の背景

栗城さんは、2012年のエベレスト遠征で手の指9本が凍傷を負い、大部分を失うという厳しい試練を経験しました。しかし、この苦境を乗り越え、復帰戦としてブロードピークを目指しました。2014年7月24日、日本時間14時30分に無事の登頂を果たし、翌日には標高5000mのベースキャンプにも戻ることができました。

救助の瞬間

登頂後の下山中、栗城さんは意識を失いかけていた台湾の隊員、シャヒさんを発見しました。高所でのレスキューは極めて困難であるにも関わらず、栗城さんはその現場で助けを必要とする人を見捨てず行動しました。酸素を使用していた公募隊のネパール人シェルパに交渉し、酸素ボンベをシャヒさんに吸わせ、さらにロープを使用しながら、シャヒさんを7600mの地点まで降ろしました。これにより、彼は無事に酸素ボンベと交換し、一命を取り留めました。