壮瞥町、免許不要の次世代四輪EV実証実験を開始
北海道有珠郡に位置する壮瞥町が、次世代の移動手段として注目される四輪EV「ELEMOs4 MAX」の実証実験を開始します。この取り組みは、自治体として日本初の試みとなり、高齢者や観光客の移動のストレスを大きく軽減することが期待されています。
EVの必要性と背景
近年、免許返納を選ぶ高齢者が増えており、公共交通機関の縮小もあって移動手段確保の課題が深刻化しています。これまでの公共交通に依存した観光も、利用者の自由度が制約されており、観光客の利便性向上が求められています。このような状況を踏まえ、免許なしで運転可能な「ELEMOs4 MAX」に着目しました。
ELEMOs4 MAXは特定小型原動機付自転車に分類され、16歳以上であれば運転免許がなくても公道を走ることができます。また、従来の自転車やキックボードとは異なり、4輪であるため転倒の心配が少なく、安定した運転が可能です。
実証実験の概要
実証実験は2024年10月13日から始まり、町内各所でELEMOs4 MAXを運用し、その効果を検証します。この実験によって、高齢者や観光客の移動手段の確保や利便性の向上、環境負荷の軽減に向けた具体的なデータを収集することを目指します。
運転は非常に簡単で、スマートキーをかざして電源を入れ、アクセルをひねるだけで走行が開始できます。さらに、車道モードとして最高速度20km/hまで加速できる機能も搭載されており、普段の生活におけるさまざまな移動のニーズに応えます。充電時には6時間で40〜50kmの走行が可能なため、日常使いにも適しています。
メディア試乗会のお知らせ
実証実験に先立ち、10月13日15時からメディア向けの試乗会も行います。豊かな自然に囲まれた壮瞥町で、新しい移動手段の魅力を存分に体験していただければと思います。試乗は1社あたり10分程度行える予定で、参加希望の方は事前の申し込みが必要です。
試乗会の詳細は次の通りです。
- - 日時: 2024年10月13日(日) 15:00~16:00
- - 場所: 地域のあそびば ミナミナ・そうべつアウトドアネットワークブース
- - 申し込み先: 試乗会参加フォームからお手続きをお願いいたします。
まとめ
今回の実証実験は、壮瞥町における新たな移動手段の可能性を探る重要なステップです。高齢者が安心して外出できる環境を整え、観光客にとっても魅力的な地域づくりが進むことを期待しています。次世代の移動手段がどのように地域の人々の生活を変えていくのか、今後の成果に注目です。