東武鉄道、墨田区と共に新たな産業を創出
東武鉄道株式会社が東京都墨田区の産業共創施設『SUMIDA INNOVATION CORE』に事業連携パートナーとして参画することが発表された。この施設は、創業初期のスタートアップから規模拡大を目指す企業までを幅広く支援し、墨田区内の企業との共創を促進することを目的に設立された。
事業連携の背景
この参画は、2021年に締結された「墨田区内における東武鉄道沿線まちづくりに関する包括連携協定」に基づくもので、墨田区の産業振興に向けた協力体制の強化が期待されている。さらに、東武鉄道では「TOBU OPEN Innovation Program」を通じて、新規事業創出やグループ施設の付加価値向上に取り組む中で、SICと連携を深めてきた。
=事業の展望
今回の参画を通じて、主に観光分野におけるスタートアップとの共創が強化され、東武グループの資産を活用した新たな事業の創出が目指される。具体的には、スタートアップとの事業創出に向けた情報提供や、交通・観光分野における戦略の策定などが含まれる。
SUMIDA INNOVATION COREとは
この施設は、スタートアップと地元学生起業家を支援し、地域のものづくり企業との交流を生み出す場として2023年に設立された。墨田区が蓄積した技術や人材を活用し、ものづくり企業とスタートアップの共創を育むことで、幅広い支援を行っている。公式ウェブサイトには、最新の取り組みが紹介されており、新たな技術やサービスの創出が期待されている。
具体的な取り組み
具体的には、搭乗型ロボットでの観光ツアー開発プロジェクトや、東武鉄道車両を模したエコ子ども靴ブランドの開発などが進行中である。特に、搭乗型ロボット体験同期の周遊観光ツアーは、MOVeLOT株式会社との協業として注目されており、地域内の観光促進に寄与することが見込まれている。また、エコな子ども靴「ECO3」は、株式会社SlowFastとのコラボレーションを通じて、廃棄処分の削減や観光体験の創出に貢献している。
未来への期待
東武鉄道の参画により、観光分野におけるスタートアップとの共創が一層進展することが期待されている。これにより、墨田区発の新しい産業創出や、沿線の価値向上につながることが期待されている。イノベーションを通じて地域経済の活性化を図るこの試みは、今後の動向に注目が集まる。
公式ウェブサイトやSICの最新情報を通じて、さらに詳細な取り組みや進捗が公開される予定だ。