能登半島地震から2年、伝統的な味で地域支援をするOisixの取り組み

能登半島地震からの復興とOisixの挑戦

令和6年の能登半島地震からまもなく2年が経過し、地域の復興に向けた努力が続いています。神秘的な自然と豊かな文化を誇る能登半島は、震災の影響を色濃く受けており、まだ完全な経済回復には至っていません。しかし、Oisix・ラ・大地株式会社は、そんな能登の味を通じて地域支援を行う新たな試みを始めます。本記事では、Oisixが展開する「能登・金沢のおいしいもの特集」に焦点を当て、震災の影響を受けた地域の伝統的な調味料「いしる」「よしる」を使った商品の魅力をお伝えします。

支援の必要性を感じる能登の現状

能登では震災後、事業再開やインフラ復旧が進んでいるものの、人口流出や地域コミュニティの再建、精神的なケアなど多くの課題が残されています。支援活動も多岐にわたり、多くの企業や団体が物資や資金の提供、雇用支援、心のケアなどを行っていますが、特に支援が届きにくい層への対応や、ニーズに応じた支援の必要性が高まっているのが現状です。

Oisixでは、「食べて応援」というコンセプトのもと、能登の商品を通じた持続可能な支援に取り組んでいます。7月に開催した「能登・金沢のおいしいもの特集」では、商品の予約が予想を大きく上回り、地域へのサポートを提供しました。特に注目を集めたのは、震災で営業を再開できていない名店のメニューが楽しめるミールキットで、観光客や地元の方々にとっても新たな楽しみとなりました。

伝統調味料「いしる」と「よしる」の魅力

今回の特集で主役となるのは、能登の家庭料理に欠かせない伝統調味料「いしる」と「よしる」。これらは日本三大魚醤と呼ばれ、地元の食文化を支えてきた存在です。いしるはイカを原料とし、よしるはイワシを使った調味料で、どちらも昔ながらの手法で丁寧に発酵・熟成されています。これらの調味料は、特に家庭での料理に使われ、地元の料理人や家庭の味を守る重要な役割を果たしています。

一方で、震災によって多くの貯蔵槽が倒壊し、製造が困難な状況にもなりましたが、生産者たちは倒壊した貯蔵槽から可能な限り原料を救い出し、再開へとつなげる努力をしました。現在も、各メーカーが能登の伝統を守るために奮闘しており、復興に向けての希望の光を見出しています。

新商品のラインナップと期待される効果

本特集では、能登の調味料を使ったオリジナル商品の数々が登場します。具体的には、以下のような商品が取り揃えられています。

- いしる香るジューシー肉まん（3個、808円）

いかを原料としたいしるの旨味と豚肉のコクが融合した肉まんで、国産豚肉の肉汁と共に奥深い味わいを楽しめます。

- 海鮮いしり鍋セット（2~3人前、6,318円）

いしりを使った香り豊かな鍋セット。具材とともに、能登の深い味わいを自宅で楽しめます。

- 能登小木港のいかみそそぼろ（756円）

いかを使用したご飯のお供で、生姜やにんにくの風味が効いています。

- へぐら屋あじいしる干し 2枚セット（592円）

能登で作られた発酵調味料を使用して干された真アジは、旨味が凝縮された一品です。

これらの商品の購入を通じて、Oisixでは1点ごとに50円の寄付を行い、能登の食の復興に貢献します。寄付金は、地域の生産者が集まり、共に学び、行動するためのコミュニティ「のとのもん」を通じて活用され、能登の食文化の再生に繋がります。