韓国のスマホ向けMMORPG市場におけるストリーマープロモーション
近年、韓国のスマートフォン向けMMORPG市場において、ストリーマーを利用したプロモーション施策が急速に広がりを見せています。このプロモーション手法は、ゲームの認知度を高め、プレイヤーを増やす上で非常に効果的であることが実証されています。株式会社スパイスマートがこのほど発表した調査レポートでは、ストリーマー活用のプロモーション事例を3つのタイプに分類し、各タイプの実施方法と成果、そしてユーザーの反応を詳しく分析しています。
調査の概要
本レポートでは、韓国で展開されている6つの大人気MMORPGを対象に調査が行われました。そこで得られたデータを元に、ストリーマーを使ったプロモーションの代表的な事例を編纂しています。調査内容には、プロモーション手法の違いや成果、ユーザーの反応、そして韓国特有の法的や制度的な課題なども含まれています。
ストリーマーを用いたプロモーションの3タイプ
韓国において、このプロモーション型は2017年ごろから急速に成長を遂げました。調査では、ストリーマーへの支援方法やその収益還元の仕組みを元に、以下の3つのタイプに分類しています。
1.
共催型プロモーション - 大きな企業やブランドがストリーマーと共にイベントや配信を行うスタイルで、主に収益をシェアするモデルとなります。これにより、視聴者に特別な体験を提供しつつ、ストリーマーの影響力も活かすことができます。
2.
スポンサー型プロモーション - ストリーマーがスポンサーからの支援を受けて配信を行う方式。ここでは、スポンサーの露出が重要で、成果に応じて報酬が発生します。
3.
インフルエンサー型プロモーション - インフルエンサーが自身のファン層を活用してゲームを宣伝する形で、直接的な影響を与えることが期待されています。これにより、他のプレイヤーにもゲームが広がることに貢献します。
プロモーションの透明性と規制の変遷
ストリーマーを活用したプロモーションモデルは、課金モデルと組み合わせることで初期のヒットにつながる重要戦略となりましたが、その一方で「ステマ」と呼ばれる問題も指摘されています。一部の事例では、ストリーマーへの支援内容や協賛条件が明示されておらず、ユーザーからの反発を招くことがありました。これを受けて、韓国の公正取引委員会は2020年に「表示・広告審査ガイドライン」を改正し、有料協賛の表記を義務化しました。この改正後は主要なゲーム企業も、協賛に関する明示ルールを厳格に遵守するようになりました。
レポートの掲載と今後の展望
スパイスマートの調査レポートには、上述の3つのプロモーションタイプに加え、法規制の変化の時系列も詳しくまとめられています。このレポートを通じて、企業は効果的なストリーマープロモーションを実施し、ユーザーとの信頼関係を築くための参考にできることでしょう。レポートの詳細は、運営ソリューション『LIVEOPSIS』を通じてアクセス可能です。
会社情報
株式会社スパイスマートは、スマートフォンゲーム市場に特化した調査・分析を行い、日本発のIP作品ライセンスを活用したビジネス支援やビジネスマッチングにも力を入れています。今後も韓国を含む様々な地域で、モバイルゲーム市場に関する調査を進めていく予定です。
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