全焼からの再生を目指して
愛知県愛西市に位置する水谷酒造株式会社は、江戸時代の末期に創業して以来、180年の歴史を紡いできました。しかし、2024年5月、同社は大火事に見舞われ、全ての設備を失いました。この危機的状況を乗り越えるべく、同社の27歳女性醸造家、後藤実和氏は地域と共に酒蔵再建に挑むことを決意しました。
クラウドファンディングでの挑戦
2025年6月30日、後藤氏はクラウドファンディングを始動しました。その目標額は2,000万円。多くの地域住民や酒愛好家の支援が寄せられ、見事に目標達成。この結果は、酒造業界の温かさと地域の絆を感じさせるものでした。しかし、酒蔵の再建のためにはまだ多くの資金が必要です。そのため、さらなる挑戦として新たに「ネクストゴール」として4,000万円に設定しました。
この資金は全て酒蔵の再建に使われるとのことで、後藤氏は「未来の世代に引き継げる酒蔵を築く」と熱意をもって語ります。再建に向けて進む道のりは険しいものですが、彼女は諦めることなく続けていく意志を示しています。
新たなリターンプラン
クラウドファンディングの成功を受けて、水谷酒造は魅力的なリターンプランを用意。以前からあった「クラウドファンディング限定酒 千実 山藍摺生酒」や、愛知県産のブランド米「あいちのかおり」、無添加のトマトジュース「でらうみゃーとまと」に加え、応援の気持ちを形にする新たなアイテムも登場しました。
- - 応援プラン(5,000円): 非売品リフレクター缶バッジ2個セット(千実 山藍摺/千瓢 BLACK)
- - 応援プラン(8,000円): オリジナル手ぬぐい(醸造家・後藤実和デザイン)
- - 応援プラン(15,000円): 保冷ベーシックトート(4合瓶も入る大容量サイズ)
- - 酒かすブラウニー 4個セット(15,000円): 名古屋市の「ハルノカオリ」との限定コラボによる濃厚なブラウニー。
醸造家・後藤実和の思い
後藤氏は、クラウドファンディングへの支援者に感謝の気持ちを表し、「再建に向けた大切な一歩を踏み出すことができました。新たなネクストゴールも、全て酒蔵再建のために活用します」とコメントしました。この言葉からは、彼女の強い信念と情熱が感じられます。
プロジェクト詳細
このクラウドファンディングの募集は2025年6月30日から始まり、2025年8月28日(木)23:00まで続きます。プラットフォームは「READYFOR」で、詳しい情報は公式サイトで確認できます。
水谷酒造プロジェクト詳細
会社の情報
水谷酒造株式会社は愛知県愛西市鷹場町久田山に位置し、代表取締役の水谷政夫氏が実業をリードしています。歴史と文化を持つ酒造業界の中で、新しいスタートを切るこの試みには、多くの応援が寄せられています。
再建への道は長いかもしれませんが、未来の酒蔵を築くための挑戦は始まったばかり。水谷酒造の活動に、これからも目が離せません。