新たな物流拠点「プロロジスパーク郡山1」が始動
福島県郡山市で、物流不動産のグローバルリーダーであるプロロジスが「プロロジスパーク郡山1」の起工式を行いました。この新しい物流施設は、ヤマト運輸株式会社の専用のBTS型物流施設として2026年10月の完成を目指しています。この計画は、東北地方における物流拠点の集積を推進する一環となっています。
プロジェクトの背景と目的
プロロジスは、物流施設の運営・開発において豊富な経験を持つ企業です。「プロロジスパーク郡山1」は、2018年に完成した「プロロジスパーク仙台泉2」に続く、ヤマト運輸の専用センターとして開発されることからも、その重要性がうかがえます。郡山市は、東北地方で人口が集積する地域であり、優れた交通インフラを持つため、物流施設として理想的な場所です。
開発地の優位性
新しい施設は、東北自動車道「郡山中央SIC」に隣接する立地にあります。この場所は、東北地方を縦断する東北自動車道と、太平洋岸と日本海岸をつなぐ磐越自動車道が交差する「郡山JCT」に近く、物流の要所としての役割が期待されています。首都圏へは約3時間、仙台市へは約1時間、新潟市へは約2時間で到達可能というアクセスの良さも特筆すべき点です。
施設の計画と機能
「プロロジスパーク郡山1」は、約47,200㎡の敷地で、2階建ての約41,100㎡の規模を持ちます。この施設には、45フィートのセミトレーラーが直接アクセス可能なスロープが二箇所設けられ、トラックバースは合計85台分を整備する予定です。冷凍倉庫や冷蔵庫を揃え、高機能な物流施設としての機能を果たします。また、非常用発電機の設置計画もあり、BCP(事業継続計画)にも安心の対応が図られています。
地元経済への貢献
ヤマト運輸は、この新しい物流拠点を福島県内の物流ハブとして利用する計画です。この施設では、全国から福島県内への荷物の集約や仕分け、さらには県内から全国各地への発送も行う予定です。地元雇用の創出や物流の効率化が見込まれ、地域経済への影響も大きいと期待されています。
福島郡山LLタウンの展望
このプロジェクトは、プロロジスとフクダ・アンド・パートナーズが共同開発する物流集積拠点「福島郡山LLタウン」の一部を成すものです。合計約138,000㎡の敷地には、他の物流施設も併設され、地域全体での物流機能の向上を図ります。
「LLタウン」の名称には、「Logistics」と「Lifeline」という二つの意味が込められており、この物流施設が地域住民の暮らしを守る存在となることを目指しています。
まとめ
福島県郡山市に誕生する「プロロジスパーク郡山1」は、進化した物流機能を持つ拠点として地域の発展の一翼を担います。2026年の完成が待たれる中、地元経済への貢献や災害対策としての価値も高く、多くの期待が寄せられています。