部活動改革を加速する新たなアライアンス発足の背景とは
部活動の改善を目指すCORD PROJECTが新たなアライアンスを結成しました。このプロジェクトには、すでに参加しているヤマダホールディングス、明治アドエージェンシーに続いて、日本電気株式会社(NEC)も加わります。「ブカツ未来アクション」と称されるこの取り組みは、公立中学校における部活動の運営や指導者の派遣、活動資金の提供など多岐にわたる支援を行っています。
これまでの活動において、CORD PROJECTは地域の学校や自治体、企業と協力しながら、部活動改善を進めてきました。新たなパートナーであるNECの参画により、全国の指導者やコーチのデータベースとNECが提供するデジタル化された指導メソッドを組み合わせることで、教員の負担を軽減し、すべての学生が質の高い部活動やトレーニングを受けられることを目指しています。
文部科学省では、教師の長時間労働の見直しや、効果的な教育活動の推進を進めており、部活動改革はその一環とされています。休日の部活動を地域活動に移行する方向性が示される中、地域にはコーディネーター不在や指導者不足といった多くの課題が存在しています。また、企業スポーツチームも効率性や選手のキャリア不安から様々な問題に直面しています。
これらの課題を解決するため、CORD PROJECTは、実業団スポーツチームとのコラボレーションを強化します。各企業の実業団選手は、能動的に地域の「人材データベース」と結びつき、NECの育成支援プラットフォームを通じてトレーニングノウハウを活用し、部活動改革につながる価値を提供します。さらに、マルチスポーツ体験の導入を目指し、これに関する方針も経済産業省とスポーツ庁から言及されています。
今回は特に、CORD PROJECTがこれまで達成してきた実績にも注目が集まります。スポーツスクールの会員数は1年で2,500名を超え、各地で1428回もの活動が行われるなど、目覚ましい進展を見せています。必要な施設や環境づくり、各種大会や制度の改善などの課題への取り組みも続けられています。
部活動改革は未解決の課題が山積みですが、CORD PROJECTではポジティブな側面にも目を向けています。運動が楽しみの場であり、一部の競技に偏向しないような環境整備が可能になることで、保護者や地域のスポーツに対する考え方も変わる可能性があります。このプロジェクトは、身体的、社会的な格差を解消し、スポーツを通じて「ウェルビーイングな社会」を創出することを目標としています。
一般社団法人CORD PROJECTは、地域スポーツ支援や障がい者スポーツ支援など多様な活動を行うことで、企業や地域がひとつになり、スポーツ文化が根付く未来に向けて力を合わせています。
お問い合わせ先
CORD PROJECT部活動改革チーム
E-Mail:
[email protected]
ヤマダホールディングス 文化育成振興推進部
E-Mail:
[email protected]
明治アドエージェンシー
E-Mail:bukatsu@ad.meiji.com
NEC クロスインダストリー事業開発部門
E-Mail:
[email protected]