東京都内で廃食用油の回収プロジェクトが始動
コスモエネルギーホールディングスのグループ会社、コスモ石油が、東京都内で新たな廃食用油回収プロジェクトをスタートしました。この取り組みは2023年7月31日より、東京都のサービスステーション55か所で実施されます。
プロジェクトの目的
家庭から出る廃食用油を回収し、持続可能な航空燃料(SAF)へと変換する資源循環モデルを創出することがこのプロジェクトの目的です。回収された油は、日揮ホールディングスとレボインターナショナルの協力のもと、国内初の大型SAF製造プラントに供給されます。
回収の流れ
回収の具体的な流れは次の通りです:
1.
使用済み食用油の保管 - 自宅で使用した油をペットボトルなどの密閉容器に入れます。
2.
回収ボックスへの投入 - 設置された廃食用油回収ボックスに持ち込む。
3.
収集と運搬 - レボインターナショナルが回収した油は、堺市にあるSAFFAIRE SKY ENERGYのプラントに移送され、SAFの製造に使用されます。
このサプライチェーンにより、廃油が無駄にならず、航空業界におけるカーボンニュートラルの実現に近づきます。特に、家庭から直接サステイナブルな方法で油を回収し、再利用するというプロセスは、多くの市民にとって参加しやすく、重要な環境貢献となるでしょう。
サービスステーションの設置場所
東京都内の55か所のサービスステーションには、専用ボックスが設置されており、回収時間は午前9時から午後6時まで。事前に設置場所や詳細を確認することが推奨されています。また、回収対象は家庭から出た食用油のみで、飲食店からの回収は行われない点に注意が必要です。
今後の展望
コスモエネルギーグループは、日揮HDやレボインターナショナルと連携し、SAFのサプライチェーン構築を加速させるとともに、日本国内での脱炭素化に向けた動きを強化していきます。将来的には、このプロジェクトが全国に広がり、さらなる資源循環モデルの確立が期待されます。
この廃食用油回収の取り組みは、日本国内における新たな資源循環の可能性を示す一歩です。市民の協力によって実現されるこのモデルが、持続可能な社会の実現に寄与することを願っています。