20代正社員のキャリア観、専門性重視の傾向が鮮明に
株式会社ジェイックが行った調査によると、20代の正社員の間で「仕事の専門性を磨き、その部門で活躍したい」という意見が多数を占めています。この調査は、就職支援サービスを利用して正社員となった20歳から29歳の方々1を対象に行われ、回答者数は136名でした。
調査結果の概要
調査の結果、過半数の56.6%が専門性を高めたいと回答しました。続いて20.6%が部下を持ちチームマネジメントに関与したいという意見を示し、12.5%はその他の選択肢を選びました。また、フリーランスや役員志向の声もありましたが、専門性重視が際立ちました。
回答理由の抜粋
- - 自分にしかできない仕事をしたい
- - 専門的なスキルを持ち、会社に貢献したい
- - 将来の不安をなくすため手に職をつけたい
- - 代わりが効かない人材に成長したい
このように、自分の成長や専門的な能力を重視する理由が多数挙げられています。
さらに、チームマネジメントや育成に関わりたいという意向を持つ人々は、上司や先輩に影響されて育成者としての役割を重視した結果と言えるでしょう。これにより、社員同士の知識共有や成長意欲が組織全体の活性化につながります。
行動状況から見えること
調査によると、約49.3%の人が理想のキャリアを実現するために行動している一方、50.7%が行動していないと答えています。この双方の意見から、現状に対する不安や行動に薄く差が出ていることが明らかになりました。
行動を起こしている理由
- - 資格取得のための勉強
- - 知識を深めるための本を読む
- - 勉強会への参加
これらの行動は、自身のキャリア形成に積極的に取り組んでいる様子を示しています。
行動を起こしていない理由
一方で、行動していない理由の中で「具体的に何をすればよいかわからない」との意見が多く見受けられました。目の前の業務に追われている人も多く、将来に向けて時間を作ることが難しいと感じているようです。
今後の展望
株式会社ジェイックの執行役員の東宮美樹は、昨今の人的資本経営の重要性を訴えています。企業は従業員のキャリア形成を支援するための施策を充実させる必要があり、定期的な1on1やキャリアに関する研修を通じて、個々のニーズに応じたキャリアアップを促進することが求められています。
まとめ
調査結果からは、20代の正社員たちが専門性を重視し、将来的には概要なキャリアアップを目指している姿勢が見て取れます。彼らの希望を叶えるためには企業側の適切なサポートが不可欠であり、個々の成長を促進する環境を整えることが重要です。