多摩ニュータウンに医療的ケア児者支援の場「modoki」誕生
多摩ニュータウン・諏訪商店街の中心に、新たに医療的ケアを必要とする児童とその家族が安心して過ごせる場「modoki(モドキ)」が誕生します。一般社団法人Life isが推進するこのプロジェクトは、特に医療的ケアを必要とする多くの家族にとって希望の光となることを目指しています。
プロジェクトの概要
「modoki」は、医療型特定短期入所をベースにした多機能型の施設であり、ナチュラルワインバーや私設図書館、泊まれる休憩所、セレクトショップといったさまざまな機能を兼ね備えています。これらのサービスは、地域の人々と医療的ケア児者の生活が円滑に交差し、共に豊かに暮らせる環境を作り上げるためのものです。
このプロジェクトでは、医療の技術が家庭や地域の中での生活を可能にする一方で、地域の受け皿はまだ不十分であるという現実があります。全体で約2万人いるとされる医療的ケア児の家族は、孤独感を抱えることが少なくありません。そこで、「modoki」は、家族が地域と繋がることで得られる支援の可能性を広げていくことを目指しています。
クラウドファンディングの開始
このプロジェクトの立ち上げにあたり、資金を募るためのガバメントクラウドファンディング(GCF)が10月3日から始まります。目標金額は150万円で、資金使途は医療機器の整備やベッド、書棚、調理器具など多岐にわたります。ふるさと納税を活用した寄付を通じて、参加者は税控除を享受しながら地域のプロジェクトを支援できる点が特徴です。
具体的なサービス内容
1.
医療型特定短期入所 : 定員4名で、全ての医療的ケアに対応可能なサービスを提供・運営します。通常の通所施設より遅い時間まで営業し、入浴や夕食も対応。
2.
ナチュラルワインバー : 昼はカフェ営業、夜はナチュラルワインと軽食を提供します。地域の生産者と協力し、入居者が幅広い食の体験をできるようにいたします。
3.
私設図書館・セレクトショップ : 地域の方が運営に参加し、好きな本を紹介できる一箱オーナー制度を実施予定。セレクトショップでは多摩市の作家の作品や福祉事業所の製品などが販売されます。
4.
泊まれる休憩所 : 登録制で、必要な時に気軽に利用できるスペースとして運営します。ここは日常から少し離れ、リフレッシュするための場所です。
地域のニーズに応える施設設計
このプロジェクトの設計は、国内で活躍するデザインスタジオ「スタジオメガネ」が手掛けています。地域の特性を反映しながら、訪れる人がそれぞれのペースで楽しめる、落ち着いた雰囲気の空間を目指しています。地域との繋がりの中で新たな価値を創出していく場として、modokiが果たす役割は非常に大きいと言えるでしょう。
代表からのメッセージ
代表理事の影近卓大は、「家族とともに暮らす医療的ケア児者が孤立することなく、地域の中でどのように日常を重ねていけるかが重要だ」と述べています。このプロジェクトは、単なる施設の設置ではなく、地域の皆さんとの協働によって実現されるものです。
最後に
このプロジェクトは、家庭における医療的ケアが必要な子どもたちが、地域と共生するための重要なステップです。皆様のご支援を心よりお待ち申し上げます。
クラウドファンディングの詳細については、
こちらをクリックでご確認ください。