トビラシステムズの特殊詐欺とフィッシング詐欺レポート
トビラシステムズ株式会社は2025年6月、特殊詐欺やフィッシング詐欺に関する独自調査結果を発表しました。これにより、私たちの生活にどのようなリスクが潜んでいるかを知ることができます。今回のレポートでは、詐欺電話と詐欺SMSの詳細なデータをお届けします。
調査の背景
2025年6月は特殊詐欺がさらに進化し、新たな手法が確認されました。特に、国際電話を利用した「ニセ警察詐欺」が急増しており、様々な世代がその対象となっています。トビラシステムズはこの現象を把握し、どのような対策が可能かを検討しています。
詐欺電話の傾向
迷惑電話の増加
トビラシステムズのデータによれば、2025年6月に登録された迷惑電話番号のうち、63.4%が国際電話番号でした。特にアメリカやカナダからの番号が多く確認されており、これらの番号を使った「ニセ警察詐欺」が活発化しています。これにより、国民が受けるリスクも高まっています。
ニセ警察詐欺の手法
ニセ警察詐欺の手口は多様化しています。特に、自動音声を用いた電話が増え、成田国際空港警察署を語るケースが目立っています。この手法では、自動音声が「あなたの名前が記載された遺失物がある」と告げてきます。電話がかかる相手は、警戒心を持たずに会話に応じてしまうことが多いです。
詐欺SMSの状況
フィッシング詐欺の増加
詐欺SMSもまた急増しています。特に国税庁や金融機関をかたるSMSが目立ち、国民に不安を与えています。トビラシステムズの調査によると、宅配業者を名乗るSMSが41.8%、金融機関をかたる手口が38.3%を占めています。この背景には、実在するブランド名を使った手法が含まれています。
官公庁をかたる手口
今月は「国税庁」を名乗るSMSが増加し、特に注意を要する状況です。過去には文面に企業名を記載しない汎用的な手口だった宅配事業者の詐欺SMSも、今では特定の企業名を使うパターンに変化しています。このように、新たな手法が生まれることで、詐欺のリスクはますます高まっています。
NISE警察詐欺の対策と注意点
詐欺の手口に注意
トビラシステムズは一般の人々が詐欺に巻き込まれないようにするため、いくつかの対策を提案しています。具体的には、電話で「お金」や「キャッシュカード」の話が出たらすぐに詐欺を疑い、通話を中断してください。また、警察官がメッセージアプリやSNSを通じて連絡してくることはありません。怪しいと感じた場合は、必ず周囲に相談し、警察に報告しましょう。
国際電話の着信拒否設定
特に国際電話番号を利用した詐欺が増えているため、固定電話や携帯電話で国際電話の着信拒否サービスを利用することが重要です。これにより、詐欺被害を未然に防ぐことが可能になります。
トビラシステムズについて
トビラシステムズ株式会社は、名古屋市に本社を構える企業で、特殊詐欺やフィッシング詐欺に関する対策サービスを提供しています。社内で設計されたデータベースを使用した迷惑情報フィルタサービスは、巨大なリーチを持ち、月間1500万人に利用されています。テクノロジーを活用して社会問題の解決に挑む姿勢が、多くの人々に支持されています。
私たちが日々利用する電話やメッセージの中には、危険な詐欺が潜んでいます。トビラシステムズの取り組みを通じて、被害を未然に防ぐための方法を知り、皆で注意していきたいものです。