ISKEN、資金調達成功
2019-02-27 13:45:49
ISKENが資金調達を実施、TEAを活用した革新的DXを加速
ISKENが挑む新たな時代の基幹系システム
企業環境が日々変化する中、デジタルトランスフォーメーション(DX)へのニーズが高まっていますが、その裏では基幹系システムが抱えるレガシー化問題が企業の行動を制限するボトルネックとなっています。情報システム総研であるISKENは、そうした課題に立ち向かうために、全く新しいデータ構造TEA(ティーイーエー)を開発し、最近1.3億円の資金調達を実施しました。この資金は、2025年に迫るDX推進の急務に対応するため、基幹系システムの展開を加速させる目的で利用されます。
レガシー化の現状とISKENのアプローチ
過去の基幹系システムは、企業の業務やプロセスの変化に迅速に対応できず、時にはすべての業務プロセスを改ざんする必要が出てきます。この結果、システムが複雑化し、ブラックボックス化してしまいます。経済産業省のDXレポートでも、既存システムを使い続ける企業の割合が増え、2025年には60%以上にのぼると予測されています。
ISKENは、こうした問題の根本にあるシステム構造やデータ構造に革新がないことが原因と見て、TEAを導入しました。TEAは、従来の固定的なデータ構造ではなく、経営資源の増減を記録する新しいアプローチです。これを基に、全業種に対応できる基幹系システムプラットフォーム「tPlatform」を開発し、数多くの企業への導入を進めています。
TEAの特徴と利点
tPlatformは、業務変化に依存せず、ルールの編集・変更によって操作することが可能です。これにより、従来のシステムのように大規模な改修が不要となり、業務が変更になった際にも迅速に対応できます。また、希望する業務の予定と実績をリアルタイムで追跡・管理できるため、コスト面でも効率的に運用が可能です。
さらに、次世代の生産管理アプリケーション「t*Produce」も開発中で、これによりバリエーションや市場の変化に対応した生産管理を低コストで実現します。これまでの生産管理手法では対処しきれなかった多様なニーズにも柔軟に対応できる点が大きな魅力です。
資金調達の背景
今回の資金調達は、ISKENの財務基盤を強化し、開発のスピードを上げることを目的としています。投資ファンドのIDATEN Venturesをはじめ、TARO Venturesやみずほキャピタルからの支援を受け、総額1億3,000万円超の資金を獲得しました。これにより、同社は経営体制のガバナンスを強化し、有力な外部取締役を迎えることで、さらなる成長を目指します。
今後の展望
ISKENは、今後もTEAを基にした新しいデータ構造を活用し、基幹系システム分野での革新を引き起こすことを目指しています。COOである児玉公信氏は情報学博士として、モデリングやオブジェクト指向技術に精通しており、これまでに多くの実績を積んできました。その技術と経験をもって、ISKENは製造業や物流業界でのDXを強力に推進し、既存の枠を超えた新しいビジネスのあり方を模索していきます。
まとめ
ISKENの新しい取り組みは、企業のDXを加速させるための強力なツールとなるでしょう。TEAという革新的なデータ構造を用いることで、企業は変化に迅速かつ柔軟に対応できるエコシステムを築くことが可能です。今後の展開に既に目が離せません。
会社情報
- 会社名
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IDATEN Ventures合同会社
- 住所
- 東京都港区赤坂赤坂アークヒルズ・アーク森ビル3階
- 電話番号
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