レンガのまち江別が誇る商業施設ЁBRI
北海道・江別市が誇る商業施設ЁBRIが、2024年度のグッドデザイン賞を受賞した。この受賞は、地域の魅力を再発見し、再生するためのさまざまな取り組みが評価された結果である。
江別のレンガの歴史
江別は、130年以上の窯業の歴史を持つ地域であり、最盛期には14社のレンガ工場が稼働していた。現在も良質な土を使ったレンガが作られており、それは江別の特産品の一つとして知られている。しかし、需要の変化により、稼働する工場は3社にまで減少している。
ЁBRIは、かつてのレンガ工場である旧肥田工場を保存・活用し、江別再活性化に取り組んでいる。ここでは、地元の良いモノやコト、ヒトを再発見し地方の魅力を発信するため、イベントの開催や地域企業、作家とのコラボレーション商品開発が行われている。
グッドデザイン賞受賞の背景
受賞に際して、審査委員からは「廃業の危機にある古い建築と自然、地域の産業をデザインの力で魅力化するプログラムには、潜在的な需要が存在する」とのコメントをいただいた。地域の価値を活かし、江別の未来を盛り上げる取り組みが高く評価されたというわけだ。
代表からのメッセージ
ストアプロジェクト株式会社の代表、間宮なつき氏は、「約10年間の努力が実を結び、この場がグッドデザイン賞を得たことを非常に光栄に思います。多くの方からのご指導と顧客の皆様に感謝しつつ、今後も地域の良さを発信し続けていくことをお約束します」と話している。
この施設は、リニューアルを経て、文化交流の拠点としての役割を拡大。地域のクラフトマンシップを広く共有することで、さらなる賑わいを創出していく考えだ。
地域の活動と未来
ЁBRIで行われる様々なイベントは、江別の良さを再発見する機会を提供している。また、施設内で販売される商品はオンラインでも購入可能で、地域の魅力が簡単に手に入る仕組みが整っている。
今後も、江別市として多様な魅力を発信し続けるためには、地域住民の参加が不可欠である。古き良き文化と新たな価値を融合させ、江別の未来を共に築いていくことが求められている。
まとめ
グッドデザイン賞を受賞したЁBRIは、ただの商業施設ではなく、地域再生のシンボル。江別という町の魅力を内外に広めるための重要な拠点となっており、その今後の展開に期待が寄せられている。