AIでセキュリティ対策を強化!BBSecとNTTテクノクロスが実証実験開始
近年、巧妙化するサイバー攻撃への対策が企業にとって喫緊の課題となっています。人材不足も深刻化する中、その対応にAI技術の活用が期待されています。この度、株式会社ブロードバンドセキュリティ(BBSec)とNTTテクノクロス株式会社は、AIを活用したマネージドセキュリティサービス(MSS)に関する実証実験を開始しました。
実証実験の狙い:AIと人間の知恵を融合
本実証実験では、NTTネットワークイノベーションセンタ開発の「確からしさ評価AI(FAI)」と機械学習ライブラリ「scikit-learn」を活用。AIによる自動判定と、セキュリティ専門家の知見を組み合わせることで、MSSの品質向上を目指します。AIが自信を持って判断できるケースは自動化し、判断に迷うケースは専門家が対応することで、迅速かつ正確なセキュリティ対策を実現します。
BBSecの戦略:2030年を見据えた取り組み
BBSecは2000年創業以来、ネットワーク社会の安全と利便性を追求してきました。同社は、2030年を「プレシンギュラリティ」の到来時期と捉え、「Vision2030」を策定。その実現に向けた取り組みとして、「Action2024」を打ち出し、新規事業への参入や人的資本への投資、既存事業の拡大などを進めています。今回のAI導入も、「Action2024」における新規事業参入戦略の一環です。AIによるセキュリティ強化によって、サービスの信頼性向上と顧客へのさらなる価値提供を目指しています。
AI時代のセキュリティ対策:進化する脅威への対応
BBSecは、サプライチェーン攻撃や社会インフラを狙う攻撃など、現代社会が直面するセキュリティ課題の解決に積極的に取り組んでいます。高度化するサイバー攻撃への対応は、単独の企業では困難です。BBSecとNTTテクノクロスによる今回の連携は、AI技術を活用したセキュリティ対策の新たな地平を切り開く一歩となるでしょう。AIの活用は、セキュリティ業界における人材不足問題の解決策としても期待されており、この実証実験の結果が今後の業界全体の動向に大きな影響を与える可能性があります。
BBSec:トータルセキュリティサービスプロバイダー
BBSecは、セキュリティに関する幅広いサービスを提供する老舗企業です。システム診断から事故対応、24時間365日の運用監視まで、顧客のニーズに合わせた包括的なサポートを提供しています。高度な技術力と豊富な経験に基づいたきめ細やかなサービスが強みです。
まとめ:安全なネットワーク社会への貢献
BBSecとNTTテクノクロスによるAIを活用した実証実験は、セキュリティ業界に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。AIと人間の知恵を融合させたこの取り組みが、より安全で安心なネットワーク社会の実現に貢献することを期待しています。今後、この実証実験の結果と、BBSecの2030年を見据えた戦略に注目が集まりそうです。