中塚翠涛との対話から生まれる日本の服「ubusuna」の魅力
熊本県熊本市に本社を構える株式会社古荘本店は、伝統と革新を融合させた服「ubusuna」を展開しています。この服のロゴをデザインしたのは、著名な書道家・中塚翠涛(なかつか すいとう)氏。彼との対談を通じて、ubusunaの背後にある文化やデザインの意図について深く掘り下げます。
ubusunaの誕生の背景
「ubusuna」は日本の伝統と現代的なセンスが融合し、洋服でも和服でもない新たなスタイルを提案します。提供される商品は、熊本県内の縫製工場や職人によって丁寧に作られており、地域の魅力を存分に表現しています。しかし、近年、伝統工芸の技術や職人の高齢化が進み、服づくりが困難になっています。そんな状況に対抗すべく、古荘本店は「産土の服プロジェクト」を立ち上げました。
このプロジェクトでは、「産土(うぶすな)」という概念を基に、自分たちの生まれた土地である熊本から新しい服を生み出し、地域の技術を守ることを目指しています。ユニークで個性的なデザインは、手仕事による生産ゆえの特別感を大事にし、他にはない存在感を持っています。
中塚翠涛氏のアートとデザイン
中塚翠涛氏は、岡山県倉敷市出身で、幼少時から書道に親しんできました。彼の作品は墨を使った独自のアートで、特に二次元の世界を立体的に表現することに情熱を注いでいます。書道を通じて彼が描く魅力的な文字や形は、「ubusuna」のロゴデザインにも色濃く反映されています。
対談を通じて中塚氏は、ubusunaのコンセプトが背景にある地域の文化や素材への理解、そしてそれをどのように現代のファッションとして昇華させるかという挑戦を熱く語りました。彼がロゴに込めた思いや、words cannot encapsulateの精神が、ubusunaの持つ特異な魅力の根底に流れています。
ubusunaが目指す未来
「ubusuna」は単に服を提供するだけでなく、人々のライフスタイルや価値観を変える力を持つと信じています。彼らの服は、着る人それぞれが持つ個性や歴史を表現するためのキャンバスであり、どんなシーンにでも溶け込む柔軟性があるのが特徴です。
特にデザインにおいては、非対称性や独特なシルエットが織りなす風合いが、着る人に自信と誇りを与えます。これを実現するために、少量生産の工房でひとつずつ丁寧に作り上げられ、クオリティにこだわっています。
ubusunaの今後の展開
ubusunaは、2024年1月から本格的な販売を開始予定で、全国各地での出展活動も予定されています。さらに、今後は海外にも進出を図り、その独自のスタイルを世界にも広げていく計画です。
地域の技術や伝統を守りつつ、新しいファッションの形を取り入れることを目指すubusuna。中塚翠涛氏との対談から生まれたその思いは、今後も多くの人々に感動を与え続けていくことでしょう。これからの彼らの活動から目が離せません。