Fime、世界初のEMV C-8非接触カーネルテストサービスを発表
2024年10月21日、フランスのFimeが業界初のEMV C-8非接触カーネルに基づくテストサービスを提供開始すると発表しました。これにより、非接触決済端末の開発やテスト、導入が大幅に効率化されることが期待されています。
新しいEMV非接触カーネルの利点
新たに提供されるEMV C-8カーネルは、非接触型決済の受け入れを容易にすることを目的としています。これまでのように複数のブランド固有のカーネルを管理する必要がなくなり、結果としてコストや複雑さを軽減できます。また、最新の暗号技術を取り入れ、セキュリティレベルを向上させると同時に、取引速度も改善されます。
特に注目すべき点は、この新しいカーネルが既存のPOS端末で利用可能であるため、端末交換にかかる高額なコストを避けられることです。これにより、加盟店やベンダーは手軽に新しい技術を取り入れることができ、スムーズな移行が可能になります。
開発サイクルも短縮され、テストの効率化や自動化により、より迅速にサービスを市場に投入することが可能になります。
Fimeの見解
Fimeの戦略製品とテクノロジーソリューションを担当するシニア・バイス・プレジデント、Sherif Samy氏は「新しいC-8カーネルは、非接触型決済の受け入れを一新する力を持っています」と述べています。進化には時間が必要とされますが、EMVCoアソシエイトとしてこのプロセスに貢献することを歓迎していると語りました。
Ingenicoとのパートナーシップ
Fimeが提供するサービスを最初に採用したのは、決済受け入れのリーダーであるIngenicoです。同社はAXIUM DX8000決済デバイスにおいて、世界初のEMV C-8カーネル認証を取得しました。この結果、Ingenicoは非接触決済の安全性を確かなものにし、エンドユーザーにとってもシンプルで安全な決済ソリューションを提供できるようになります。
Ingenicoのアクセプト・ソリューション責任者、Vincent Fillaud氏は、「IngenicoとFimeの密な協力の中で、端末のテストとEMV認証は迅速かつ効率的に進められました。C-8非接触カーネルのEMVCo認証を初めて獲得したことを誇りに思います」とコメントしています。
クラウドベースのテストツール
Fimeは、EMVCoの承認を受けたクラウドベースのテストツールとテストスイートを提供しており、これにより端末のテストプロセスが自動化され、デジタル化されることが実現しています。Eval+というテストツールによって、端末のテスト全般が進化し、よりカスタマイズされたサービスの提供が可能になります。
Fimeのご紹介
Fimeは、決済・スマートモビリティ・デジタルアイデンティティの分野で、信頼性の高い安全なソリューションを提供するためのコンサルティングおよびテストサービスを展開しています。Fimeの成長の背後には、800人以上の専門家とスタッフがおり、クライアントとの協働によって革新を推進しています。Fimeは、顧客のアイデアを具現化し、競争力を持続するための信頼されるパートナーであり続けます。
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Fimeは、革新によって非接触決済の未来を形作るため、日々努力を続けています。