グリーンエースの挑戦
2024-12-03 10:21:42

未利用食品を生かす!グリーンエースの新たな挑戦と資金調達

株式会社グリーンエースの挑戦



日本では毎年、約200万トンもの野菜が規格外や価格調整により廃棄されています。また、食品加工の現場では120万トンもの食べられる食品が無駄に捨てられています。この深刻なフードロスの問題に取り組む企業が、山形県酒田市に本社を構える株式会社グリーンエースです。彼らは、未利用食品のアップサイクルを目指して新たな技術開発と商品化を進めています。

資金調達の実施



この度、グリーンエースは三菱UFJキャピタル株式会社、Future Food Fund株式会社、BPキャピタル株式会社が運営するファンド、および三菱食品株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施し、シリーズAの資金調達に成功しました。また、農林水産省が推進する中小企業イノベーション創出推進基金事業にも採択されました。この事業では「農産物粉末化技術のスケールアップおよび未利用食品粉末活用の実証」を目的としており、技術の実証と共に実際の試験販売の加速が期待されています。

未利用食品のアップサイクル



グリーンエースが注力しているのは、農産物粉末化技術の開発です。この技術は、野菜の色や香り、そして栄養成分をそのまま保ちながら粉末に加工できることが特徴です。その成果として、彼らは野菜粉末を用いた新たな食品を開発し、未利用食品を活用する企業との共創事業を展開しています。

例えば、規格外の生姜をドレッシングに、にんじんの皮をふりかけに、さらにはコーヒーの豆かすをクッキーに変えるといった革新的なアイデアで、様々な製品を生み出しています。この活動は、単に食品廃棄物を減らすだけでなく、これまで捨てられていた素材に新たな価値を見出すことを目指しています。

アップサイクル共創プロジェクト「greenase」



グリーンエースでは「greenase」というアップサイクル共創プロジェクトを立ち上げ、食品を提供する小売企業や外食企業と協力しています。地域で発生する規格外野菜や未利用部位を利用し、それを高品質の粉末に加工。さらには最終的な商品まで届けるというビジョンを持っています。また、アップサイクル商品を共に作り上げる仲間を募集中で、より多くの企業との協力関係を築くことを目指しています。

社会的意義と期待



同社の取り組みは、フードロスという大きな社会問題に対して正面から挑んでいることが評価されています。代表取締役の中村慎之祐氏は、「私たちが開発した粉末化技術や商品開発を通じて、未利用食品の魅力を消費者に伝えていきたい」と語っています。このような意欲的な取り組みは、多くの企業から支持を受けており、サステナブルな社会の実現に向けて注目を集めています。

また、関係者からも期待が寄せられており、三菱食品やオイシックス・ラ・大地などが共に未来の食品業界の革新を支えていく意向を示しています。グリーンエースの今後の展開に期待が高まります。

まとめ



フードロス削減を通じて、持続可能な社会を目指す株式会社グリーンエース。その革新的な技術と共創プロジェクトは、未来の食品業界に新たな風を吹き込むことでしょう。これからも彼らの挑戦から目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社グリーンエース
住所
山形県酒田市蔵小路3番地
電話番号

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