電通総研、人的資本開示診断ツール「羅人盤」を発表
2025年2月10日に、株式会社電通総研は新たに人的資本開示診断ツール「羅人盤(らじんばん)」の提供を開始します。このツールは企業の人的資本開示状況を可視化することで、企業価値の向上を図ろうとするものです。
「羅人盤」の概要とその魅力
「羅人盤」は、企業が自社の人的資本に関する情報をしっかりと開示できているかどうかを判断するための診断ツールです。具体的には、58の設問に回答することにより、その企業のISO30414への準拠度や人的資本開示の成熟度をマトリクスやグラフ形式で視覚的に表現します。
特長1: 人的資本経営の現状を可視化
このツールの最大の特徴は、企業が抱える人的資本経営の現状とその強み・弱みを明確に見える化する点です。財務情報や従業員情報の開示状況だけでなく、それをいかに活用しているのかについても掘り下げ、次の施策を考える糧となる情報を提供します。
特長2: リスクを可視化
「羅人盤」はまた、人的資本経営に関連するリスクも可視化します。たとえば、従業員教育の際に投入する時間が他社と比較してどの程度か、内部通報の件数が少ないことが示されると、この情報を基に企業のガバナンス強化に向けた施策を検討することができるのです。
特長3: 伴走支援サービス
さらに、「羅人盤」の結果を活用し、ISO30414認証取得支援やHuman Capital Report作成支援、人的資本リスクマネジメント支援を提供しています。これにより、企業は人的資本の開示状況を向上させるサポートを受けることが可能です。
今後の展望
電通総研は、今後「POSITIVE(ポジティブ)」や「HUMAnalytics(ヒューマナリティクス)」といった統合HCMソリューションとの組み合わせを通じて、さらなる人的資本の開示支援を推進することを予定しています。また、人的資本に関連するリスクマネジメントの支援も強化していく考えです。
まとめ
電通総研は、長年にわたり企業の人事領域における具体的な課題に取り組んできた実績と知見を持っています。「羅人盤」はその成果の一環として、テクノロジーとサービスを融合させた新しいソリューションです。今後も人とテクノロジーを駆使し、より良い企業経営の実現を目指してまいります。
トライアルと申し込み
興味のある方は、電通総研の公式ウェブサイトから「羅人盤Lite」のトライアル申込が可能です。
トライアル申し込みはこちら
参考資料
2024年10月9日に発表された「人的資本情報開示コンサルティング」のサービスについても併せてご確認ください。
電通総研は、「HUMANOLOGY for the future」というビジョンの元、システムインテグレーションやコンサルティング、シンクタンクの機能を相互に活用し、社会全体の課題解決に取り組んでいます。これからも社会の進化を支える役割を果たしていくことでしょう。