新たなエネルギーの形が埼玉に誕生
埼玉県において、NTTアノードエナジー株式会社が新たに3カ所の系統用蓄電所の商用運転を開始しました。この取り組みは、再生可能エネルギーの普及を促進し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要なステップとなります。
地域に根ざした蓄電所
新たに設置された蓄電所は、「埼玉和光蓄電所」、「埼玉三芳蓄電所」、そして「埼玉鶴ヶ島蓄電所」で、それぞれの特徴や運転開始時期について紹介します。
埼玉和光蓄電所
- - 設置場所: 埼玉県和光市新倉
- - 電池種類: リチウムイオン電池
- - PCS出力: 1,124kW
- - 公称容量: 5,304kWh(約460世帯分の1日の電力使用量に相当)
- - 運転開始: 2025年1月
- - 事業者: NTTアノードエナジー
埼玉三芳蓄電所
- - 設置場所: 埼玉県入間郡三芳町
- - 電池種類: リチウムイオン電池
- - PCS出力: 1,999kW
- - 公称容量: 9,992kWh(約870世帯分の1日の電力使用量に相当)
- - 運転開始: 2025年4月
- - 事業者: NTTアノードエナジー
埼玉鶴ヶ島蓄電所
- - 設置場所: 埼玉県鶴ヶ島市脚折
- - 電池種類: リチウムイオン電池
- - PCS出力: 1,999kW
- - 公称容量: 9,992kWh(約870世帯分の1日の電力使用量に相当)
- - 運転開始: 2025年5月
- - 事業者: NTTアノードエナジー
調整力の新たな時代
再生可能エネルギーは、その性質上、発電量が気象条件に大きく左右されます。そのため、発電量が変動しても安定した電力供給ができるような調整力が求められています。かつては火力発電所がこの役割を担っていましたが、これからの時代は蓄電池がその一翼を担うことが期待されています。
NTTアノードエナジーは、これらの蓄電所の運営において、各種電力市場への最適な取引や充放電の制御を一元管理し、保守・監視を行います。また、埼玉三芳および埼玉鶴ヶ島蓄電所は東京都の「令和5年度系統用大規模蓄電池導入促進事業」にも採択されており、地域との協力も進めています。
未来への展望
NTTアノードエナジーは、これからも新たな蓄電所の開発や運用を通して、再生可能エネルギーの普及拡大と持続可能な社会の実現に寄与していく構えです。2050年までのカーボンニュートラル達成に向けて、地域と連携しながらエネルギーのあり方を変革していくことが求められています。
このような新たな取り組みが、今後のエネルギー供給に大きな影響を与え、持続可能な未来を築く一助となることを期待しています。
詳細情報については、
NTT G×Inno公式サイトでご確認ください。