中部国際空港での「MATOMAT」導入の背景
2021年3月10日、太平洋工業株式会社が製造した防災マット「MATOMAT」が愛知県の中部国際空港に導入されることが決定しました。この選定は、空港側が求めていた避難時の環境改善や利用客の快適性を向上させるための一環として行われました。
中部国際空港では、万が一の事態に備えて8,000人が3日間滞在できるだけの食料品や簡易トイレ、毛布、さらには照明機材を備蓄倉庫に取り揃えています。これに加えて「MATOMAT」が配備されることで、さらに質の高い避難環境の提供が期待されています。
「MATOMAT」の特徴と利点
防災マット「MATOMAT」は、太平洋工業が独自に開発した製品であり、その製造過程において生じるウレタン端材を粉砕し、再利用しています。この過程を経て生まれたマットは、一般的には学校の椅子のクッションとして使われ、災害時には簡単に連結してマットとして利用できる優れた機能を持っています。
選ばれた理由は、そのコンパクトなデザインと扱いやすさ、組立準備が不要である点に加え、厚みのあるクッション性の高さが挙げられます。また、要配慮者向けには段ボールベッドや、エアーマットとともに用意されており、空港利用者にとって非常に魅力的な選択肢となっています。
地域との連携
「MATOMAT」の製作には地元の企業や福祉事業所が関与しており、地域と連動したアップサイクル製品としての側面も持っています。災害時に役立つマットとしての機能だけでなく、地域社会全体の力を結集した製品であり、地域活性化にも寄与しています。
今後の展望として、太平洋工業はこの「MATOMAT」を全国の自治体や大規模施設に展開していくことを目指しており、更に多くの人々の避難生活の質を向上させることを使命としています。
まとめ
防災マット「MATOMAT」は、災害時の避難環境をより良いものにするための新たな取り組みとして注目されています。中部国際空港での導入は、今後の避難対策における重要な一歩となるでしょう。
詳しい情報や質問については、太平洋工業株式会社の新規事業推進部にお問い合わせください。連絡先は、電話0584-93-0171またはメールmatomat@pacific-ind.co.jpです。
会社紹介
太平洋工業株式会社は、自動車部品を中心に展開している企業で、1930年に設立されました。特に安全性と環境への配慮を重視した商品開発で知られています。ホームページはこちら:
太平洋工業株式会社