新たな劇場体験
2020-12-21 15:30:44
新しい時代の幕開け!バリアフリー型オンライン劇場『THEATRE for ALL』が始動
新たな劇場体験『THEATRE for ALL』が幕を開ける
2021年2月、日本初のバリアフリーかつ多言語に対応したオンライン型劇場『THEATRE for ALL』がオープンします。このプラットフォームは、新型コロナウイルスの影響で外出が難しくなった方々や、障害を持つ方々、さらには文化や言語のバリアを感じる方々に向けて、豊かな芸術体験を提供することを目的としています。
活動の背景と目的
コロナ禍の中で、アートや文化へのアクセスがますます重要視されています。『THEATRE for ALL』は、こうした背景から生まれました。特に、障害を持つ人々や母語が日本語以外の方々も鑑賞できるようにすることを目指しており、幅広い観客層への配慮がなされています。
オープンに先立って設立された「THEATRE for ALL LAB」では、様々なアクセシビリティに関するリサーチを行い、その結果を今後の運営に活かしていく予定です。これにより、より多くの人に芸術を身近に感じてもらい、新たな文化体験を共に生み出すことが期待されています。
オンライン劇場の魅力
『THEATRE for ALL』の特長として、バリアフリーや多言語対応の動画配信が挙げられます。これにより、聴覚障害向けの日本語字幕、多言語字幕、視覚障害向けの音声ガイドなど、多様なニーズに応えたコンテンツが提供されます。これまでの劇場の枠を超え、誰でも気軽に楽しめる環境が整っています。
また、単なる演技の鑑賞だけでなく、観客の体験を豊かにするためのラーニングプログラムにも力を入れています。作品解説や対話型ワークショップを通じて、アーティストと観客の間に新たな対話の場を創出し、思考を深める機会を提供します。
第一弾配信作品
オープンに際して、第一弾として発表された5作品には、以下のものがあります。
1. 演劇 : PARCOプロダクション『ぼくの穴、彼の穴。The Enemy』
- 原作:デビッド・カリ(イラスト:セルジュ・ブロック)
- 演出:ノゾエ征爾
- 出演:宮沢氷魚、大鶴佐助
- テーマは戦争で、まさに今の時代にこそ見られるべき作品です。
2. 演劇 : チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』『消しゴム森』
- 2つの相互に関連する作品で、人間のスケールを超えた演劇の可能性が探求されています。
3. メディアアート : SIDE CORE『ナイトウォーク』
- 街を巡り、隠されたストーリーを発見する映像作品。
4. ダンス : 湯浅永麻ダンス『n o w h e r e』
- 視覚・聴覚などに配慮した、インクルーシブなダンス作品。
5. 映画 : 西原孝至『もうろうをいきる』
- 盲ろう者たちの日常を追いかけたドキュメンタリー。
今後の展望
2月から3月にかけて、バリアフリー対応の映像作品が約30作品、ラーニングプログラムが約30本配信される予定です。今後も新作の追加や配信が予定されており、視聴者に対し常に新しい体験を提供していくことを目指します。この革新的なプロジェクトに、ぜひ注目してください。
『THEATRE for ALL』は、これまでアートや文化にアクセスできなかった多くの人々に、豊かな表現を届ける新たな試みです。より多くの人が芸術を楽しめるよう、今後の展開に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社precog
- 住所
- 東京都目黒区柿の木坂1-24-15
- 電話番号
-
03-6825-1223