ジヤトコとホダカが共同開発した電動アシスト自転車
2023年9月11日、ジヤトコ株式会社(本社:静岡県富士市)とホダカ株式会社(本社:埼玉県越谷市)が、ジヤトコ製ドライブユニットを搭載した電動アシスト自転車のプロトタイプモデルを発表しました。この取り組みは量産を視野に入れ、2025年を目標に市場に投入される予定です。
プロトタイプの魅力と今後の展望
ジヤトコとホダカは、膨大な年間生産台数を誇るオートマチックトランスミッションで知られるジヤトコの技術を活かし、ある新たな市場へと踏み込もうとしています。ジヤトコは過去10年で1億2,900万台以上のトランスミッションを市場に供給しており、その技術を基にした電動アシスト自転車への展開に大きな期待が寄せられています。
開発されたドライブユニットは、モーターと変速機を一体化した2-in-1システムで構成されており、サイズがコンパクトでありながら、高い自由度と設計の柔軟性を特長とします。このユニットを使うことで、自転車のパフォーマンス向上が期待されています。
共同事業の背景と今後の計画
ジヤトコとホダカは、このプロトタイプモデルを開発するにあたり、認証取得や生産体制の整備に向けた覚書(MOU)を締結しました。これにより、両社は共同で評価や認証の手続きを行い、優れた電動アシスト自転車の開発を進めていく考えです。
ホダカは1972年に設立された総合自転車メーカーで、シティバイクからスポーツバイクまで幅広いラインナップを展開しています。自転車文化の発展を目指すブランドアンバサダーや多様なブランドを有していることから、ジヤトコとの提携が新たな市場を切り開く一因となるでしょう。
コメントと期待
ジヤトコの常務、小川英二氏は「ホダカは国内市場において重要な位置を占めるメーカーであり、共同で量産ビジネスを進めることができることを非常に嬉しく思っています。このプロトタイプによってより多くのお客様に自社の技術を知ってもらう機会が増えるでしょう」と述べています。
それに対し、ホダカの取締役、雀部庄司氏は「ジヤトコのドライブユニットは高い品質と革新的な設計を兼ね備えており、今後の自転車市場での競争力に大いに期待しています」とした。
未来の展望
両社の協力により、電動アシスト自転車は今後ますます市場に浸透していくことでしょう。特に、環境への配慮が求められる今、電動アシスト自転車は持続可能な移動手段としての魅力を持つことになります。今後の展開が非常に楽しみです。