現場作業の安全を守る「KHフィットハーネスシリーズ」
近年、労働人口が減少し、建設業界や物流業界での安全性がこれまで以上に求められています。特に、高所作業に関連する墜落・転落事故は依然として深刻な問題であり、死亡災害の約30%を占めています。労働安全衛生法に基づき、毎年約200人の方がこうした事故で命を落としている現状が、さらなる安全対策の必要性を浮き彫りにしています。そんな中、株式会社基陽が開発した『KHフィットハーネスシリーズ』がNETIS(新技術情報提供システム)に登録されたことをご紹介します。
1. KHフィットハーネスシリーズの特長
この新シリーズは、3Dストレッチ機能とロープリング機能を搭載した、従来のフルハーネス型墜落制止用器具です。これにより、作業者の身体的負担を軽減し、より快適な作業環境の実現を目指しています。
1.1 3Dストレッチ機能
臀部や大腿部のベルトに特許取得のストレッチ部材を使用しているため、動きにくさや突っ張り感を解消します。これによって、作業者は自由に動きやすく、ストレスのない作業を行えるのです。特に女性向けに設計されたモデルもあり、快適さと安全性を両立しています。
1.2 ロープリング機能
また、ロープリング機能が付いているため、高所での作業も安全に行うことが可能です。この機能は特に高所作業が多い建設現場や工事現場で重宝されます。
2. 様々な選べるオプション
作業環境やニーズに応じて、構造側フックを3種類から選択できるのも特徴です。オールアルミ、アルミレバー、スチールの中から選べ、どのフックも「65mm」という広い開き幅を持ち、掛け外しを易しく行えます。扱いやすい形状で、誤って落とす心配も軽減されます。
3. 利用者にやさしい交換時期お知らせサービス
さらに、使用者の利便性を考慮し、製品の交換時期をお知らせするサービスも搭載しています。付属のQRコードから登録すれば、交換時期が近づいた際にお知らせメールが届き、安心して使用できます。
4. 今後の展望
『KHフィットハーネスシリーズ』は建設業界に限らず、様々な業種での使用が期待されており、高所で作業する全ての人々の安全性を向上させるための一助となるでしょう。基陽株式会社は、現場の声を反映しつつ、さらなる改良を続け、利用者の安全な作業環境の実現に寄与していく予定です。事故を未然に防ぎ、「いのちを笑顔につなぐ」ことを企業理念に掲げ、安全・安心の現場作りを進めてまいります。
これからも進化を続ける『KHフィットハーネスシリーズ』に注目しつつ、安心・安全な作業環境を実現するための取り組みに期待が寄せられます。高所作業の安全を考えるあなたも、この新しい技術をぜひ手に取って体験してみてはいかがでしょうか。