完全オンプレミス型の新しい生成AI『InfiniCloud AI Appliance』が登場！

InfiniCloud AI Applianceの革新

InfiniCloud株式会社はこのたび、自社専用の生成AI製品シリーズ「InfiniCloud AI」の第一弾として、完全オンプレミス体験を提供する「InfiniCloud AI Appliance」を発表しました。この製品は、企業がAIを自社内で所有し、育成できる新しい時代の生成AIとして、2025年8月に市場に登場します。

ユーザー企業に特化したAIの重要性

最近、日本国内でもラージランゲージモデル（LLM）の活用が進んでいますが、従来のクラウド型LLMに依存する傾向が強く、自社ビジネスに特化したチューニングが難しいという課題があることが指摘されています。「InfiniCloud AI Appliance」は、このような問題を解決するために設計されており、特定の業務ニーズに応じたAIの育成を可能にします。

主要なポイントとして、クラウド依存を排除し、ユーザー企業がAIを完全に所有できることが挙げられます。これにより、企業は独自の業務に対して特化したドメイン知識を持つAIを育成し、真のビジネス支援を実現できます。

RAGとファインチューニングによる知恵の習得

InfiniCloud AIは、RAG（Retrieval-Augmented Generation）手法を取り入れ、AIが事前に知識を蓄えた後に、ファインチューニングを行うことで「知恵」を浸透させることが可能です。これにより、AIは単なる知識を持つ存在から、ビジネスドメインに特化した意義ある「知能」として機能します。

プライベートクラウドの強み

InfiniCloudは、プライベートクラウドサービス「High Response Private Cloud」を基盤にしており、インフラ最適化技術に強みをもっています。自社開発したWIKIベースのCMS「WIKIPLUS」を経て、Markdown形式で適した学習データ生成技術も蓄積しています。これらを融合させ、「InfiniCloud AI Appliance」として、ユーザーのビジネスに即座に活用可能なフルスタックAIソリューションを提供します。

ユースケース: 業務に即効性をもたらす生成AI

具体的なユースケースとして、以下のような使い方が可能です：

1. 社内専用AIの構築: セキュアな社内ナレッジ検索マニュアルや業務文書をAIが理解し、自然言語で質問できる環境を提供することで、属人化の解消や検索効率の向上、教育コストの削減が実現します。

2. 自動化と要約: 会議資料や報告書の要約処理や社内の問い合わせ対応業務もAIが代行し、情報の再利用性や対応スピードを大幅に向上させます。

3. システム連携の簡易化: OpenAI互換のAPIを備えているため、自社のSaaSや業務システムへの統合が容易です。

4. 多様なベースモデルの利用: OpenAI GPT OSSやAlibaba Qwen、東京科学大学のSwallowなど、様々なプリセットランゲージモデルを用いた運用が可能で、自社のビジネススタイルにフィットしたモデルの選択もできます。

製品の特徴

- 完全オンプレミス: 外部通信が不要で、高いセキュリティを確保。
- 省エネ設計: 1Uサイズ、800W以下で運用が可能。
- 使いやすいインターフェース: チャット型のWeb UIを搭載し、日本語にも対応。
- AIモデルの容易な連携: OpenAI互換APIにより、自社のシステムとの連携がスムーズ。
- ドメイン特化型AIの実現: 特定の業務や知識に特化したモデルの選択が可能です。

今後の展開

「InfiniCloud AI Appliance」は2025年8月に市場に登場し、その後も様々な製品やサービスが続々と発表される予定です。各モデルは性能や機能を向上させ、企業のニーズに応えていく計画です。加えて、オープンソースとして提供されるShiraitoやinfinicloud-llmtkによって、今後も新たなAI活用法が広がっていくことが期待されます。

会社概要

InfiniCloud株式会社は2001年に設立され、静岡県静岡市を拠点にしています。代表取締役CEOの瀧康史氏が率いるこの企業は、クラウドインフラ賃貸事業やホスティング事業を手掛け、自社開発のソフトウェアでITインフラの整備を行い、今後も新しいビジネスソリューションを提供し続ける姿勢を貫いています。