インテックとfinectが資本業務提携を発表、金融EDIの強化へ
インテックとfinectの資本業務提携の背景と展望
株式会社インテックと株式会社finectが、民間企業向けの金融EDIや周辺サービスを強化するため、2025年4月1日付で資本業務提携契約を結ぶことを発表しました。この提携により、両社はそれぞれの強みを生かし、顧客企業の課題解決を図る新たなサービスの提供を目指します。
インテックの実績と専門性
インテックは、約40年もの長い歴史を持つEDIベンダーであり、商流EDIや物流EDIに強みを持っています。これまでに多くの業界に向けて受発注システムの構築を手掛け、顧客のニーズに応じた柔軟なサービス提供を行ってきました。また、インテックのデジタル技術の活用により、自社サービスのさらなる進化も期待されています。
finectの特色と成り立ち
一方、finectは、2019年に設立された新しい企業で、金融EDIに特化した各種サービスを提供しています。金融機関や民間企業へのコンサルティングやEDIサービスを通じて、顧客の財務業務に革新をもたらそうとしています。「finect」という社名は「Financial」と「Connect」を組み合わせたもので、企業と金融機関をつなぐ架け橋となるという意図が込められています。
提携の具体的内容
今回の資本業務提携の内容には以下のポイントがあります。
1. インテックが提供するEDI及び周辺サービスを、finectの金融EDIサービスブランド内で展開し、民間企業へ提供すること。
2. finectの金融知見を活かして、財務・決済データと物流情報を組み合わせた分析や、ISO20022データ活用の周辺サービスの開発を行うこと。
3. 両社の顧客への金融関連のコンサルティングサービスを提供すること。
この展開により、インテックとfinectは、従来の受発注データに加え、金融関連情報の連携を強化し、より幅広いサービス提供が可能になると考えています。
導入の背景
近年、様々な業界で金融関連業務のデジタル化が進んでおり、商品の受発注や物流情報の連携だけでなく、決済に関連する情報の重要性が増しています。インテックは、2022年にSXFとのチャネルパートナー契約を締結し、安全なEDIサービスの提供を開始しました。この経験をもとに、より強固な提携関係を築くこととなりました。
未来への展望
今後、インテックのシステム間連携の専門性とfinectの金融業務に関するノウハウを融合させ、ファイル交換型のEDIサービスだけでなく、基幹システムの補完機能や決済支援機能の開発も進めていく予定です。この柔軟なサービス展開が、幅広い業界での経営効率を向上させ、新たな価値創造を促進するでしょう。
終わりに
インテックの専務執行役員、飯沼正満氏は、この提携が商流、物流、金流の全方位的なサービス提供を実現し、顧客に対して新たな価値を提供していくことを期待しています。また、finectの代表取締役社長、岩下英明氏も、信頼性のあるSaaS事業を通じて、国内発のグローバル金融EDIサービスの発展に寄与する希望を述べています。両社の強力なパートナーシップによって、業界全体のデジタル化の波を引き起こすことが期待されています。
この提携は、金融業界とEDI業界の新たな試みとして、多くの企業に影響を与えることでしょう。
会社情報
- 会社名
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TIS株式会社
- 住所
- 東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー
- 電話番号
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050-1702-4071