はじめに
子どもたちの大きな課題の一つ、夏休みの自由研究。最近、国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社が実施した調査によると、自由研究に対する子どもたちの取り組み状況と人気のテーマが明らかになりました。この調査から見える子どもたちの自由研究への関心と実態を探ってみましょう。
自由研究に取り組む子どもたちの割合
調査によると、自由研究に取り組む予定がある、または既に行っていると回答した子どもは全体の約46%に上ります。また、年齢層別に見ると、対象となるのは未就学児から13歳以上の子どもたち。特に小学校高学年(10~12歳)では、その割合が70%を超え、多くの子どもたちが自由研究に興味を持っていることが確認されました。
未就学児に関しては、自由研究を行う予定は少なく、特に5歳以下ではその傾向が顕著。しかし、小学生になると自由研究への興味が高まることが分かります。具体的には、小学校の低学年(6~7歳)では60%中学年(8~9歳)で約60%、さらに高学年(10~12歳)では70%以上と、年齢が上がるにつれて積極的な傾向があります。
人気の自由研究テーマ
自由研究における人気のテーマは何でしょうか?調査の結果、「工作・ものづくり」がダントツの人気で、全体の約44%がこのテーマを選択しています。次いで「生き物の観察(動物、昆虫、植物など)」が17%、アート的な「絵を描く、造形など」が13%という結果に。これらのテーマが子どもたちの想像力や創造性を活かす素晴らしい方法として、多くの支持を受けていることが伺えます。
取り組み方に関する傾向
いったいどのようにして子どもたちは自由研究に取り組むのでしょうか?調査の結果、最も多かったのは「本やインターネットで調べる」というもので、約45%にのぼりました。これは、身近にある資源を使ってしっかりと情報収集を本格的に行っている子どもたちが多数いることを示しています。次に「自分で道具を用意したり、身の回りにあるものを活用する」という回答も36%と非常に多く、生活の中にある工夫を取り入れた自由研究を行う姿勢が見られます。
また、約30%の子どもたちは、夏休み中に開催されるイベントや体験に参加し、そこで得た知識や体験を自由研究に役立てることを計画しています。夏は多くの場所で自由研究向けのイベントが行われるため、子どもたちの主体的な学びの場となっています。
自由研究にかける予算
自由研究にはどのくらいの予算が使われるのでしょうか?調査によると、39%が「1000円未満」と答え、次に「1000~2000円未満」が21%でした。また、「ほぼ無料」という家庭も18%あり、実際に多くの家庭がコストを抑えつつ、創意工夫を凝らして自由研究に挑んでいることが分かります。低予算ながら子どもたちの探求心は旺盛で、家庭の協力の下で新たな発見が期待されています。
まとめ
今回の調査によると、自由研究は小学生高学年の子どもたちの間で非常に人気であり、特に「工作・ものづくり」が選ばれるテーマとして浮かび上がりました。また、情報収集に積極的な姿勢や、身近な資源を活用した取り組み方法が多く見られ、子どもたちの多様な表現力が引き出される場でもあります。自由研究は、その年齢に適した好奇心や探究心を育てる重要な経験であり、家庭もまた、子どもたちのこの探求の旅を支える役割を果たしています。長い夏休み、ぜひ充実した自由研究の時間を過ごしてもらいたいものです。
調査概要
調査方法: インターネット調査
調査地域: 全国
調査対象: 「いこーよ」及び「いこーよ」アプリを利用するユーザー
調査期間: 2024年7月15日~7月25日
サンプル数: 349サンプル
調査分析: いこーよ総研