自動車部品業界に新たな学びを創出する【ものクオサミット】

自動車部品業界に新しい風を吹き込む「ものクオサミット」開催

2025年6月27日、自動車部品の金属加工を手掛ける株式会社旭工業所が主催する交流イベント「ものクオサミット」が開催されました。このサミットでは、製造業が直面する品質管理の課題を共有し、参加企業間で情報交換を行うことが目的とされています。この交流会は、異なる企業同士の連携を強化し、質の向上に寄与するための貴重な一歩となりました。

イベントの概要

本イベントには、愛知県やその周辺から集まった12社の品質保証および品質管理担当者が参加しました。各企業の自己紹介の後、名刺交換が行われると、旭工業所の工場見学に赴き、実践的な学びを深める場となりました。工場見学では、特に同社の新ブランド「kensatools」が展開する測定器も展示され、参加者は自身の製品検査の改善に向けたヒントを得ることができました。

課題共有と意見交換

参加企業は切削、鋳造、鍛造、熱処理、検査請負など、多岐にわたる業種から集まりました。事前に実施されたアンケートに基づき、「品質向上のための取り組み」や「人材育成」、「問題解決のための真因追及」などのテーマで議論が繰り広げられました。参加者からは、「他社の取り組み事例を聞いて自社の弱点を再認識できた」「これまで接点の無かった企業担当者と交流できたため刺激を受けた」「こうした交流会自体が珍しく、貴重な経験だった」といった感謝の言葉が飛び交い、イベントの成功を裏付けました。

参加者の声

多くの参加者がこの新しい試みに感動し、今後の展開を期待している様子が伺えました。例えば、「他社の事例を聞けたことで、自社の改善点が明確になった」といった声や、「普段は接点がない企業との交流は非常に有意義だった」といった意見が寄せられました。これにより、参加者同士のネットワーキングが強化され、今後の品質管理の向上に寄与することが期待されています。

次回への展望

今回のサミットは初めての試みであったため、運営方法についての改善点が見つかったものの、芳しい反響が寄せられました。参加できなかった企業からも次回の開催への希望が多く寄せられ、新たな交流の場を継続的に提供する方向で進める意向が示されています。具体的には、会場を変更したり、少人数制でのディスカッションを試みたりする柔軟な運営方法が検討されています。

業界の未来に向けて

「品質管理」という言葉には、「硬い」「難しい」といったイメージがつきまといますが、旭工業所ではこの業務を前向きに楽しむことで、モチベーションの向上につなげたいと考えています。品質管理を通じた企業の成長や業界全体の発展が望まれる中、旭工業所は今後もこのような交流会を定期的に開催し、より良い製品作りに取り組んでまいります。