第77回広告電通賞の決定
2024年、広告業界の権威ある「第77回広告電通賞」において、サントリーホールディングス株式会社が見事に総合賞を受賞しました。これは同社にとって、2年ぶりにして通算で26回目となる栄誉です。この賞は、特に優れた成果を達成した広告主に贈られるもので、毎年多くの広告作品が応募され、その中から選ばれる厳正な審査を経て決定されます。
広告部門の受賞詳細
サントリーは今回、フィルム広告とOOH(アウトオブホーム)広告の両部門で最高賞を獲得しました。特に注目を集めたのは、フィルム広告部門の「ザ・プレミアムモルツ『無言の父たち』篇」と、OOH広告部門の「人生には、飲食店がいる。」という企業広告です。これらの作品は、日常生活の中でサントリーが提案する価値を見事に表現し、多くの人々の心に響く内容でした。
選考プロセスと審査基準
今回の広告電通賞では、応募作品数が1178に上り、その選考は2023年4月から2024年3月にかけて実施された広告コミュニケーション作品を対象としています。審査基準としては、広告が持つ情報の意味や、それが生活者や社会に与える影響が重要視され、多様な手法による広告が評価されました。
選考は7部門に分かれて行われ、フィルム広告、OOH広告、プリント広告、オーディオ広告、イノベーティブ・アプローチなどが含まれています。それぞれの部門で最高賞、金賞、銀賞が設定され、さらに名古屋、九州、北海道の地区広告賞やSDGs特別賞も選ばれました。
特別賞に関しては、推薦された広告が未来に残すべき価値を持つとして審議され、その後に総合賞が決定されるという流れです。全体で61点の入賞作品が選出され、その詳細は発表資料「第77回広告電通賞入賞一覧表」を参照のこと。
贈賞式の概要
贈賞式は2024年10月22日に行われ、グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて開催されます。なお、オンライン中継も予定されており、YouTubeでの限定公開となります。広告業界関係者にとって、この贈賞式は毎年の風物詩ともいえるイベントです。
広告電通賞の歴史と意義
広告電通賞は1947年に創設され、日本で最も歴史のある総合広告賞として知られています。この賞は、優れた広告コミュニケーションを実現した広告主を称え、広告主が持つ課題解決能力を広げることで、日本の産業、経済、文化の発展を目的としています。全国の広告主やメディア関係者、クリエイター、有識者などから成る約500人の選考委員によって、厳選された広告作品が選ばれています。
広告電通賞を受賞することは、広告主にとって名誉であるだけでなく、その後のビジネスにも良い影響を与えると言われています。今回のサントリーの受賞は、広告の力を再確認させる素晴らしい成果であり、今後のさらなる活躍に期待が寄せられます。