台北のスマートシティ化
2018-11-15 14:54:31
IOTAとBiiLabsが台北のスマートシティ化を加速する新技術
台北市のスマートシティ化と新たなIDシステムの導入
台北市が進めるスマートシティ化の一環として、IOTAを基盤技術にしたBiiLabsのデジタルアイデンティティシステム「TangleID」が導入されることとなりました。これは、IOTA財団との提携により2018年に発表されたもので、台北市民がデジタル市民カードを通じてスマートシティアプリケーションを活用できるようにするものです。
TangleIDの概要
TangleIDは分散型台帳技術を用いたもので、個々のユーザーによるデジタルアイデンティティ管理を実現します。BiiLabsはこのシステムを通じて、ユーザーが自らのデジタル情報を管理できる環境を提供しています。CEOであるLman Chu氏は、『このシステムは台北市のデジタル市民カードプロジェクトに採用されており、様々なサービスへのアクセスを容易にすると共に、自身のデジタルアイデンティティを簡単に管理できるインフラとなります。』と述べています。
デジタル市民カードは、オンラインとオフラインのサービス間での本人確認を容易にし、様々なブロックチェーン技術に対応した新たなサービスを展開する基盤となるでしょう。認証や決済、API証明書の発行など、まさに社会のデジタル化に寄与する重要な一歩です。
BiiLabsとDeloitteの協業
BiiLabsは、台湾の個人情報保護法やGDPR関連の規制に従い、Deloitteと協力してプライバシー影響評価に取り組んでいます。Deloitteのアプローチによる“プライバシー・バイ・デザイン”という理念は、企業におけるリスク管理を効率化するでしょう。
高まるデータの活用要求に対して、企業は自社のビジネスモデルに従ったリスク管理を行うことが求められます。これにより、BiiLabsとDeloitteは新たなビジネスモデルや利用事例の検証を進めていく計画です。
BiiLabsの目指す方向性
BiiLabsは、スマートシティやデジタルアイデンティティの手法を通じて来るIoE時代における課題を解決することを目指しています。Lman Chu氏によれば、BiiLabsはIOTA財団や台湾国立成功大学などと提携し、分散型台帳技術の革新を実現していく意向です。
また、BiiLabsはTangle上でのEthereum Virtual Machine(EVM)による分散型アプリケーションの実現を目指しており、これによって利用者は多くの新しいビジネスプロセスを取り入れることが可能となります。Chu氏は『未来を見据えた新たな技術を開発することで、多くの業界において価値のある変革を起こすことができる』と強調しました。
結論
台北市のスマートシティ化は、IOTAとBiiLabsによるTangleIDという革新的なデジタルアイデンティティ管理システムによって加速し、未来のサービスへの新たな扉を開くことでしょう。これにより、市民がより利便性の高いデジタルサービスを享受できる一方、プライバシーとセキュリティを確保した環境が整備されることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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BiiLabs Co., Ltd.
- 住所
- 台北市南京東路四段2號3樓Taiwan Tech Arena
- 電話番号
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