シェアサイクル「PiPPA」が資金調達
2022-06-06 11:00:11
京都のシェアサイクル「PiPPA」が地域と連携し、持続可能なまちづくりを目指す資金調達を実施
京都のシェアサイクル「PiPPA」が地域と連携し、持続可能なまちづくりを目指す資金調達を実施
京都市内でシェアサイクルサービス「PiPPA」を運営する株式会社Clewは、京銀リース・キャピタル株式会社と一般社団法人京都市都市整備公社から資金調達を実施したことを発表した。
今回の資金調達は、京都市内におけるシェアサイクル事業の更なる強化を目的としている。具体的には、商業施設、学校法人、行政関連施設、宿泊施設、オフィスビル、賃貸マンション、神社仏閣、個人宅など、地域内の様々な場所にシェアモビリティ専用の駐輪場「ポート」を設置していく計画だ。
Clew社は、シェアサイクルを単なる移動手段ではなく、地域住民や観光客にとっての「生活の質を高めるサービス」と捉え、地域課題の解決や都市機能の向上に貢献していくことを目指している。
地域課題の解決と都市機能の向上
京都市は、観光都市として発展してきた一方で、交通網の脆弱さや駐輪場不足といった課題を抱えている。Clew社は、シェアサイクル「PiPPA」をこれらの課題解決に役立て、より住みやすく、安全で快適な都市環境を実現したいと考えている。
具体的には、以下の様な効果が期待される。
交通網の改善: シェアサイクルの利用促進により、公共交通機関との連携強化や、自家用車の利用抑制による渋滞緩和が期待される。
駐輪場不足の解消: ポートの設置により、市街地における自転車の放置問題の解消や、自転車利用の促進が期待される。
観光客の利便性向上: 観光客にとって、目的地までのアクセス手段の選択肢が増えることで、観光の満足度向上に繋がる。
環境負荷の低減: シェアサイクルの利用促進は、自動車に比べてCO2排出量が少なく、環境負荷の低減に貢献する。
京都のステークホルダーとの連携
今回の資金調達は、京都銀行グループの京銀リース・キャピタル株式会社と、一般社団法人京都市都市整備公社の協力を得て実現した。両社は、Clew社の事業内容に共感し、その成長と発展を支援していくことを表明している。
京銀リース・キャピタル株式会社は、地元金融機関として、Clew社の事業が京都市の地域課題解決に貢献すると判断し、出資を決めた。
一般社団法人京都市都市整備公社は、自社で運営する駐車場事業の強みを生かし、駐車場や駐輪場の空きスペースにポートを設置することで、観光客へのパーク&ライド推奨や、近隣住民への新たな移動手段の提供など、地域貢献を強化していく。
今後の展望
Clew社は、今回の資金調達を機に、京都市内のポート数を600箇所に拡大し、シェアサイクルを「当たり前の移動手段の1つに」することを目指していく。
また、シェアサイクルサービスを単なる移動手段ではなく、「ユーザーとその先のサービスを結ぶタッチポイント(接点)」として捉え、様々なサービスとの連携を進めていく。具体的には、大学構内・マンション・商業施設などに放置される自転車の削減、自転車のルール周知、健康増進、地域情報の発信など、多岐にわたる取り組みを展開していく予定だ。
Clew社は、「糸」を意味する社名「Clew」の通り、地域住民や観光客、企業、行政など、様々な人たちを繋ぎ、持続可能なまちづくりに貢献していく。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Clew
- 住所
- 京都市下京区大政所町680-1第八長谷ビル2F (〒292)
- 電話番号
-
075-600-2469