上腕アシストスーツ『TASK AR Type S +』が進化!
株式会社ダイドーは、このたび東海旅客鉄道株式会社との共同開発により、上腕アシストスーツ『TASK AR Type S +』を発表しました。今年の夏、2024年7月24日から26日まで東京ビッグサイトで開催される「第11回 東京 労働安全衛生展」において、その進化したモデルが展示される予定です。この新しいアシストスーツは、現場作業に多くの利点をもたらすことが期待されています。
TASK ARの概要
一般的な腰部保護スーツとは異なり、TASK ARは腕を上げる作業をターゲットとしたスーツです。2019年1月に登場した初代モデル『TASK AR 1.0』以来、ユーザーの声を反映して改良が進められ、最近では軽量化が図られた『TASK AR Type S2』が登場しました。さらに、今回の新モデルは更なる軽量化と機能向上がなされており、多くの業界で高評価を得ています。
共同開発の背景
東海旅客鉄道は、鉄道工事に関連する作業において持続可能な人材を確保することを目指し、作業の負荷軽減に取り組んでいます。これにおいて、電力を使わずコンパクトに設計されたTASK ARシリーズが注目されていましたが、実際の現場で使用するにはさらなる改良が必要とされていました。この課題を解決するためにダイドーとの共同開発が始まりました。
改良ポイント
新モデルの開発では、特に以下の2点に重点が置かれています。
1.
ON-OFF機構: 従来のアシストスーツでは、腕を上げる作業以外の際にアシストが作業を妨げる問題がありました。新モデルでは必要な時だけアシストを作動させることができるON-OFF機構を採用しています。
2.
併用可能な設計: TASK ARは工事現場で使われる胴ベルトに簡単に取り付けることができ、またオプションのアタッチメントを用いることでフルハーネス型安全帯としても利用可能です。これにより、特別なアシストスーツを装着する手間が省け、使い勝手が向上しました。
また、外骨格部分の突起を排除した丸みのあるデザインにより、作業中の安全性も考慮されています。
製品詳細
最終的な仕様も魅力的です。TASK AR Type S +は、2.0kgという軽量さ、4.0kgfのアシスト力を持ち、ウエストサイズは140cmまで対応可能です。運用時の着用時間も約1分と、迅速な準備が求められる現場に対応しています。
このように、ダイドーが開発した『TASK AR Type S +』は、現場作業の負担を軽減し、安全性を向上させる画期的な製品です。展示会での実物を見るのが待ち遠しいですね。