ダイエーの新たな取り組み
ダイエーは2024年9月24日より、関東エリアの全ての有人レジに「レジスタッフ専用イス」を導入することを発表しました。この取り組みは、従業員が座りながら業務を行うことを可能にし、身体的負担の軽減を目指しています。この施策は、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを推進する一環として位置づけられ、様々な人材が活躍できる職場環境の整備にも貢献します。
導入の背景
近年、多様な働き方が求められる中、ダイエーでは従業員が快適に働ける環境を目指し、育児や介護支援制度の充実を図っています。2024年4月には、髪色や服装などの身だしなみ基準が見直され、より自由な職場が実現しました。
「レジスタッフ専用イス」の導入は、さらに一歩進んだ取り組みです。従業員が長時間立ちっぱなしで接客をすることは、身体的にも心理的にも負担が大きいため、座って業務を行うことでその負担を軽減し、接客サービスの向上を図ります。
実験的導入とその効果
この取り組みの実施にあたって、ダイエーでは2024年4月から1店舗で市販のイスを使用した実験を行い、その後、6月には株式会社マイナビが推進する「座ってイイッスPROJECT」において推奨される専用イスが導入されました。これにより、7店舗で効果を検証した結果、身体的な負担の軽減はもちろん、接客の質も向上し、顧客からの理解も得られたといいます。この成功を受けて、関東エリアの全店に専用イスを設置することが決まりました。
今後の方向性
ダイエーでは、今後もお客様からの理解と協力を得ながら、従業員がいきいきと働ける環境作りを進めていきます。その結果として、お客様とのコミュニケーションの機会を増やし、より満足いただけるサービスを提供することを目指しています。
導入の詳細
ダイエーは関東エリアの全80店舗のうち79店舗に合計238脚の専用イスを設置します。なお、有名ブランドとして注目されているfoodium東五反田は、有料レジがないため設置の対象外となります。また、近畿エリアでも3店舗において実験的導入が続いています。
ダイエーの積極的な取り組みは、働きやすさを追求する企業として注目されています。今後も、さらなるサービス向上に向けた新たな施策に期待が寄せられています。