森・濱田松本法律事務所とLegalscapeがリーガルリサーチシステム実用化に向けた協業を開始

共同で進める新たなリーガルリサーチの形



法律業務におけるリーガルリサーチは、従来から重要な要素の一つとされてきました。法律情報は多岐にわたり、専門書や判決文、官公庁からの指針など、さまざまなソースから得る必要がありました。しかし、情報が電子的に一元化されていなかったため、弁護士や法務担当者は膨大な文献を物理的に探し出す手間を避けられず、効率性に欠けることがしばしばです。

そんな中、森・濱田松本法律事務所(以下、MHM)とLegalscapeは、最新のリーガルリサーチシステムの実用化に向けた提携を発表しました。これは法律業務の効率化を目指すもので、両者の強みを最大限活かす形で進められます。

協業の背景とは?



近年のビジネス環境はグローバルに変わりつつあり、法務の領域でも迅速かつ正確な判断が求められています。この中で、リーガルリサーチの必要性が増しており、求められる情報へのアクセスをいかに迅速かつ網羅的に行うかが課題となっています。

特に、MHMは70,000冊以上の蔵書や独自に収集した資料を有し、法務サービスの提供において豊富な経験を持っています。一方、Legalscapeは法律文書の整理・分析に特化したサービスをこれまでに開発しており、技術と法律の交差点で革新を推進してきました。この二つの機関が手を組むことにより、従来の問題を解決する強力なリーガルリサーチシステムの実現に期待がかかります。

合作内容の詳細



今回の協業において、MHMの弁護士たちは2023年10月15日より、Legalscapeのβ版の使用を開始します。Legalscape社は、このデータを分析し、検索エンジンの性能を向上させるための取り組みを行います。また、弁護士たちのフィードバックを通じて、法律実務に必要な機能を追加・改善していく方針です。これにより、実際の法務上のニーズに応える形で、より現実に即したツールが育まれていくことでしょう。

MHMは、このリーガルリサーチシステムの早期の実用化を目指し、より質の高い法務サービスを提供する計画です。このシステムが実現すれば、クライアントが求めるリーガルサービスへの迅速なアクセスが可能になり、業界全体の効率性を向上させる効果が期待されます。

まとめ



森・濱田松本法律事務所とLegalscapeの協業は、法律情報を一元化し、効率的に抽出するための重要なステップと言えます。今後の進展に注目し、私たちの法律業務の実態がどのように変わっていくのか、見守りたいところです。法務は常に進化しており、この新たな取り組みがその一環として位置付けられることを期待しています。

会社情報

会社名
株式会社Legalscape
住所
東京都文京区向丘2-3-10東大前HiRAKU GATE 8F
電話番号

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